スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←許さないから(遙か4、那→千) →ネズミの恩返し(なんちゃって御伽話、ピアリ)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
総もくじ  3kaku_s_L.png ネオロマ
総もくじ  3kaku_s_L.png QuinRose
総もくじ  3kaku_s_L.png オトメイト系
総もくじ  3kaku_s_L.png リジェ系
もくじ  3kaku_s_L.png その他
総もくじ  3kaku_s_L.png お題もの
  • 【許さないから(遙か4、那→千)】へ
  • 【ネズミの恩返し(なんちゃって御伽話、ピアリ)】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「QuinRose」
Last Kiss(吸血鬼パラレル、ユリアリ)

注意書きと設定とプラス@

 ←許さないから(遙か4、那→千) →ネズミの恩返し(なんちゃって御伽話、ピアリ)
 このシリーズは、ユリウス×アリスの吸血鬼パラレルとなっております。
 内容的にはわりとシリアス寄りです。完全なハッピーエンド・・・・・は多分期待しない方がいいかと。

 ユリアリと言っておきながら、サブキャラの出番も意外と多い気がします。
 ユリウスが吸血鬼だったり、アリスが幼女だったり、その他キャラがとりあえず人外だったりいろいろ勝手な設定になっています。よって、原作のイメージと大分変わってくるかと思いますので、キャラを崩したくない方には読むことをあまりおすすめしません。
 完璧な捏造におけるパラレルです。
 ご理解のうえ、自己責任でご覧ください。


・人物設定・
ユリウス=モンレー伯爵
 偏屈で名の知れた伯爵。薄暗い森に囲まれた「時計塔」と呼ばれる建物に引きこもっており、滅多にその姿を見たものはいない。正体は200年近くを生きるヴァンパイア。
 過去に命を助けた少女・アリスと血の契約を結び、「獲物」としてアリスを守る。だが次第に成長していくアリスに心惹かれるようになり、吸血鬼の本能と恋心の間で苦悩するようになる。
 常にぶっきらぼうで冷たい態度だが、心を許した相手には面倒見がよく優しい一面も。
 ヴァンパイアの中でも「純血」と呼ばれる由緒ある血統。「魔」たる者達が秩序を無闇に乱さないよう取り締まる立場におり、一部からはとても疎まれている。

アリス=リデル
 モンレー伯爵が治める村に住む少女。母を早くに亡くしており、親代わりとなった姉にとても恩義を感じている。
 6歳の時に森で狼に襲われかけ、ユリウスに助けられる。その代償として「大人として認められたら、その血と魂をユリウスに捧げる」という血の契約を結ぶこととなった。わりと本人は納得しており、いつかユリウスに殺されるということを自覚している。ただ、姉を残して死ぬことに強い負い目を感じてもいる。
 ユリウスのことが好きで、いろいろと不摂生で引きこもりのユリウスを引っ張りまわす。
 「魔」のものを不思議と引き寄せる魂の持ち主で、それ故に狙われることも多い。

エース
 凄腕のヴァンパイア・ハンターでありながら、自らユリウスに隷属する半ヴァンパイアとなった元人間の男。自称「ユリウスの親友」で、秩序を乱した「魔」を取り締まる仕事を手伝っている。
 爽やかな笑顔を常に浮かべているが、その本心は読めない。極度の方向音痴であり、しょっちゅうどこかで迷っている。
 ユリウスとアリスの恋を彼なりに全力で応援してくれているらしいが、どう見ても邪魔にしかなっていない。

ブラッド
 ここ数十年で頭角を現し、実質的に最も発言力が強いとされるヴァンパイアグループのトップに立つ男。ヴァンパイアとしては「若造」の部類だが、その実力は誰もが認める。
 血筋を何よりも尊ぶヴァンパイアの中にありながら、ありとあらゆる「魔」を自分のグループに迎え入れ、力をつけてきた。かなりの有名人でありながら、その出自を知るものは誰もいない。
 ヴァンパイアを怖れないアリスに興味を抱き、たびたびちょっかいをかけてくる。

エリオット
 ブラッドを盲目的に慕うウサギさん。聞こえは可愛いが、れっきとした「怪物」として周りから恐れられており、ブラッドが率いるグループのナンバー2にあたる実力者。ただし、本人は自分を狼男と思っており、「ウサギ」と言われると怒る。
 ユリウスにかつて友人を「粛清」された過去があり、彼を激しく憎んでいる。
 魔物だからと差別をしないアリスのことを気に入り、親しくなる。ユリウスの傍に彼女がいることをとても心配している。

ビバルディ
 ヴァンパイアハンターが所属する協会で、最大規模を誇る「赤薔薇協会」のトップ。女王と呼ばれており、貫禄も実力もある美女。エースの直属の上司にあたる。
 「魔」を屠る立場でありながら、たびたびブラッドやユリウスともコンタクトを取っている。
 たまたま知り合ったアリスに何故か興味を持ち、お忍びでよくアリスの村までやってくるようになった。
 どうやら弟がいるらしいが・・・・・・?


 ちなみに。
 このシリーズが実現したきっかけは、別館ブログで企画として書いていた「なんちゃって御伽話」のユリアリSSでした。やたら人気というか、続編希望の声が熱かったもので。
 その元ネタSSを以下に載せておきたいと思います。
 どんな話なのか、雰囲気だけでも参考にしていただいて・・・・・・気に入ったら、本編も読んでやってください。



・なんちゃって御伽話「モンレー伯爵の甘い憂鬱」・

 Once upon a time.
 とある山合いの村を治めるモンレー伯爵という領主がおりました。伯爵は大変な偏屈で、常に森に囲まれた塔のような館に引きこもって暮らしており、村人も滅多にその姿を見たことがありませんでした。

 そんなある時のこと。この平和な村で、若い娘が何人か連続で行方不明になる事件が起こりました。
 この時代、このような山に囲まれた小さな村では、神隠しなどはそう珍しくもないことです。ですが、さすがに今回の連続した行方不明者に村人達は震え上がりました。
 夜の外出が禁止され、行方不明者が最後に目撃された森へと続く道は封鎖されました。

 ところがそんな中、固い言いつけを破って、こっそりと夜道を急ぐ少女の姿がありました。
 少女はアリス。もうすぐ「大人の女性」として認められる年頃の、村娘のひとりです。
 アリスは夜の森を駆け抜け、まっしぐらに伯爵の住む館へと辿り着きました。そして勝手知ったるとばかりに、立て付けの悪いドアを乱暴に開け、上階に向けて叫んだのです。


「ユリウスーーーーーーー!!!いるんでしょ!?大変よ!!」


 返事も出迎えもない玄関ホールを抜け、バタバタと慌しくアリスは石造りの螺旋階段を駆け上ります。廊下を抜け、いくつかのドアの前を通り過ぎ、そして彼女はこじんまりとしたドアのひとつを、ノックもそこそこに勢いよく開けました。
 アリスが部屋の中に入ると、少々狭い部屋の真ん中にある机の向こう側から、気難しげに眉をよせた男がじろりと睨みつけてきました。分厚いカーテンにさえぎられた、光の届かない暗い部屋。薄明るい蝋燭の灯りがわずかに揺れます。
 眼鏡の奥の冷たい蒼紫の双眸にまったく怯まず、アリスはずかずかと男に近寄りました。

「・・・・・・お前はノックもまともにできないのか」
「それは失礼、伯爵。それどころじゃないの、大変なのよ。いつもみたいに悠長に引きこもっている場合じゃないわ。それもこれもユリウスが引きこもってばっかりで、愛想の欠片もない態度しか取れないのがいけないのよっ・・・・・・・・!!」
「なんだそれは。いきなり押しかけてきたと思ったら・・・・・・人の悪口を言いに、こんな夜中に押しかけてきたのか?はた迷惑な女だな」
「・・・・・・・もうかくなる上は、逃げるしかないわ。そうよ、逃げるのが一番!伯爵がヴァンパイアなんてバレたら、あの人達が黙ってるわけないし、とにかく荷造りしなきゃ」
「おい、アリス?落ち着け。何を焦っているか知らないが、順番に話してみろ。意味がわからん」

 眼鏡を外し、少し困惑気味な表情を浮かべて男は立ち上がります。
 長い髪がさらりと揺れ、少し開いた男の口からは・・・・・・・2本の鋭い牙がわずかに光りました。

 彼こそが、ユリウス=モンレー伯爵。
 ヴァンパイアにして、この塔の持ち主であり、村を治める領主です。

 彼が人間ではないということを知っているのは、村の中ではアリスただ一人でした。アリスが幼い頃に命を助けてもらったのをきっかけに、二人の縁は続いています。
 友人のような家族のような恋人のような、どれにも似ているようで、どれとも違うような関係ではありましたが。
 なにはともあれ、アリスにとってユリウスは特別な人でした。
 だからこそ、危険を冒してまで塔を訪れたのです。

「村の一部の人達が、あなたを疑っている。このまま事件が続くようなら、協会に依頼してヴァンパイアハンターを呼ぶつもりみたいなの」





 狼男、インキュバス、悪魔憑き、魔女・・・・・・・数ある「魔」と呼ばれたもの達の中でも、当時最も邪悪なものとされていたのが吸血鬼でした。
 知性と品格、人並みはずれた力を持ち、人間を狩って生血をすする化け物。
 必然的に「ヴァンパイア」は恐れの筆頭とされ、魔を狩ることを生業とするものは皆「ヴァンパイア・ハンター」と名づけられました。ハンター達は魔を仕留めるプロであり、狙われたらまず助からないともされています。
 魔が近くにいるかもしれない、と脅える人間はハンター達の存在にすがります。それほどまでに人は魔を・・・・・・・ヴァンパイアを恐れ、憎んでいました。

「なるほどな・・・・・・道理で近頃、領域が騒がしいと思った。その行方不明事件、手口からしても恐らく吸血鬼の仕業だろう」
「やっぱりそうなんだ?今日、行方不明者のひとりが死体で見つかったらしくて・・・・・・で、村人の一部がこれはヴァンパイアの仕業だって言い出したの。で、犯人がユリウスだろうって、あの伯爵は前から怪しいと思ってたって・・・・・・・・根拠も無くなによ、あいつら!!」
「・・・・・・お前は私が犯人だと思わないのか?実際に私がヴァンパイアだと知っているだろう」
「はあ?ユリウスがそんなことするわけないじゃない。私が引っ張りだそうとしない限り、意地でも館から出てきたがらないほどの引きこもりなのに」
「お前こそたいした根拠はないじゃないか・・・・・・・」 

 軽くこめかみを抑えて溜息をつくユリウスを見ながら、アリスは内心首を傾げます。彼女はヴァンパイアを怖いと思えなかったのです。
 確かに初めは口が悪くて無愛想な、嫌な男だと思っていましたが・・・・・・・ユリウスを怖いとは、思いません。彼は定期的に人の血を吸わなければ生きていけず、寿命が人間より長くて傷の治りが早いだけで、他は普通の人間と特に変わりないのですから。
 口下手で、引きこもりで、人付き合いに不器用で、根暗で、とても優しい人。
 そんなユリウスが、意味もなく人を襲うなど絶対にありえないとアリスには断言できます。

「まあ、今回のことに関しては私に覚えはない。侵入者の気配もわずかに感じることだし、他のヴァンパイアが潜んでいると考えて間違いないだろうな。・・・・・・・わかった、早急に手を打つとしよう」
「え、どうにかできそうなの?」
「まあな・・・・・・今から出かけてくる。お前は今晩、ここに泊まっていけ」

 意外すぎる言葉に、アリスは固まりました。
 まさかユリウスに「泊まっていけ」などと言われる日がくるとは思わなかったからです。
 いや、泊まったことがないとは言いませんが・・・・・・寝巻き姿を見て、顔を真っ赤にさせてうろたえた挙句「はしたない格好でうろつくな!」と怒鳴った前科があるような人が、まさか自分からそう言い出すとは。


「・・・・・・勘違いするなよ。お前をひとりで帰して面倒ごとに巻き込まれたら、後味が悪いだけだ」


 目を瞬かせてまじまじと見つめるアリスからふいと目をそらし、ユリウスはすたすたとドアに向かって歩いていってしまいます。
 薄暗い部屋でもハッキリとわかるほどにその耳が赤いことに気が付いて、アリスは思わず小さく噴出しました。心配してくれているなら、そう素直に言ってくれればいいものを・・・・・・そこがユリウスの味だとわかってもいますが。

「うん、ありがとう。泊まっていくわ。他のヴァンパイアに襲われて食べられちゃ、大変だものね」
「・・・・・・ああ」
「だって私、ユリウスのものでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・・ベッドは好きに使え。今晩は帰ってこないかもしれないからな」
「・・・・・・・気をつけてね、ユリウス」

 いってらっしゃい、の言葉に返事はありませんでした。
 アリスはじっと、ユリウスが消えた扉を見つめたまま、小さく溜息をついたのでした。



「・・・・・・どうしてああも、あいつは無防備なんだ」

 館を後にしたユリウスは、赤みの残る頬のままで歩き続けます。

 アリスがユリウスのもの。

 それはアリスを助けたときに結んだ契約でした。幼い彼女が大人になったら、その血を、魂を、ヴァンパイアであるユリウスに捧げる・・・・・・と。
 ユリウスにとって、アリスは予約済みの「獲物」です。上等の食事にしかすぎません。そのはず・・・・・・だったのですが、今のユリウスはアリスを今すぐに喰らいたい衝動と、アリスを生かしておきたい衝動の二つに板ばさみにされていました。
 他のヴァンパイアが見たら、きっとユリウスをあざ笑うでしょう。
 狼が羊に恋をした、なんて。


「だが・・・・・・・」


 すっ、とユリウスの目が細くなります。
 感じる気配はひとつ。自分と同じ、ヴァンパイアの気配。
 夜の森、芳醇な血を皮膚の下に隠した若い女がひとりでいるのを、ヴァンパイアが見逃すはずはありません。帰り道を襲おうと待ち伏せしていたのでしょう。行きにアリスが襲われていたと思うと、ユリウスは背筋が寒くなりました。


(誰がどう思おうが・・・・・・・あいつは、渡さない)


 心の中でアリスの笑顔を思い出し、小さく笑みを浮かべると。
 彼は対峙する影に向かって、一歩を踏み出しました。



 森の塔、住まうのはヴァンパイアの伯爵。彼の傍には、自由に飛び回る愛らしいエサの少女。
 少女を狙った悪者を退治した伯爵が帰り着くまで、あと数時間・・・・・・
 不思議な絆を刻みながら、二人は今日も笑いあう。





おしまい
 
関連記事
スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png ネオロマ
総もくじ 3kaku_s_L.png オトメイト系
総もくじ 3kaku_s_L.png リジェ系
総もくじ 3kaku_s_L.png お題もの
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
総もくじ  3kaku_s_L.png ネオロマ
総もくじ  3kaku_s_L.png QuinRose
総もくじ  3kaku_s_L.png オトメイト系
総もくじ  3kaku_s_L.png リジェ系
もくじ  3kaku_s_L.png その他
総もくじ  3kaku_s_L.png お題もの
  • 【許さないから(遙か4、那→千)】へ
  • 【ネズミの恩返し(なんちゃって御伽話、ピアリ)】へ
  • Tag List 
  •  * |

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【許さないから(遙か4、那→千)】へ
  • 【ネズミの恩返し(なんちゃって御伽話、ピアリ)】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。