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「ネオロマ」
手折り華(遙か3、将望前提ヒノ望)

四章 芍薬

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 身を切る冷たさを持った風が温かみを増し、屋島で多くの血や想いを吸っていた雪もすっかりと溶けた。
 花も次第に蕾をつけ始め、春がくるのをひたすら待ち望んでいる。

「いよいよ、明日・・・・・・・出発だね」
「ああ・・・・・・・・緊張してる?」
「してるよ。戦の前はいつも緊張する。でも皆がいるから怖くはないよ」
「そこは『ヒノエくんがいるから怖くない』って言ってほしいものだけどね」

 冗談めかして言えば、オレの隣で望美は笑う。
 オレ達の視線の先にあるのは、夜の闇に沈んだ海。未だに冷たさを保ったまま、ただ静かに水面を波立たせている。
 明日、この海に・・・・・・・数え切れないほどの命が散るだろう。


 望美がオレの前で初めて涙を見せた日から数ヶ月。
 冬は終わり、源平の戦も終焉を迎えようとしていた。


「現状から考えて、恐らく源氏の勝ちは揺るがないだろう。あと一、二戦で決着は着くはずだ。譲から聞いたけど、お前の世界では壇ノ浦で全ての決着が着くことになっているんだってね」
「うん、源氏が勝って平家が滅びる。私はそう習ったけど、この世界の歴史と私の世界の歴史は少し違っているみたいで・・・・・・・・だから、油断はできない」

 ゆっくりと立ち上がり、波打ち際の方へと数歩足を進める望美の背をじっと見つめる。
 月光に照らされた小さな背中は凛と伸びていて、無理をしているようにも恐れているようにも見えない。

『怖くないのかい?』

 そんな疑問が口に出そうになったが、あえて飲み込む。
 なるべくなら、彼女にあの男の存在を思い出してほしくない。自分といる時に別の男を想って、物思いに耽る姿など見ていたくない。
 明日の壇ノ浦での戦、還内府との戦いは避けられないだろう。

 望美が勝つか。
 将臣が勝つか。

 よほどのことが起こらない限り、待っている運命はどちらかの道しかない。
 だからこそ。
 穏やかに凪いだ瞳で海を見つめていた望美が。恐れを感じていないかのように、まだ冷たい海風に髪をなびかせたまま立ち尽くす望美が。

 不思議で・・・・・少し、不安になった。

 それを振り払うようにオレも腰を上げ、望美の隣に立つ。以前はこの位置にいたのが将臣だったけれど、今は違う。望美の数歩後ろで、前と隣に視線を向ける彼女の背中を見つめ続けていたオレは、今や彼女の隣に立つことを許されている。
 屋島で涙を見せて以来、確実に望美の心はオレを受け入れつつあった。


「ふふ、そんなに肩肘張らなくても大丈夫だよ。なんたって源氏には、勝利の戦女神が味方しているんだからね」
「勝てる戦にしか手を貸さない、熊野別当様もいることですし?」
「言うねえ。まあ期待してなよ、明日はお前のために勝利を捧げるよ」
「うん!信じてるよ、ヒノエくん」

 笑顔を浮かべて再び視線を戻す望美に気付かれないよう、オレは少しだけ自嘲めいた笑いを浮かべた。

 望美はオレを受け入れつつある。
 オレに向けてくれる笑顔、怒った顔、照れ顔、寂しそうな表情。飾らない望美の表情を見る機会や一緒にいる時間が増え、オレにかける言葉や向ける視線が親密なものに変わったことは、気のせいなんかじゃない。
 手に入れたいと思っていた彼女の気持ちが向きつつあるのは嬉しくもあるし、自分の思い通りに進むことへの歪んだ満足感を覚える。
 知らなかった彼女を知る度に、怖いほどに愛しさが加速していくようで。
 だけど、それを素直に喜べない自分がいる。

 ・・・・・・・望美がオレだけを見ているわけではないから?

 オレの存在は・・・・・・・隣から消えてしまった将臣の、代わりにすぎない。
 隣に立つオレに目を向けるときの視線は時折、今はいない面影を探すように遠くを見つめる。瞳は確かにオレを映しているのに、そこにオレは映っていない。
 何かを探し、けれど求めるものが見つからなかった彼女は、少しだけ寂しそうに笑う。その表情に、望美の心を占める将臣の存在の大きさを思い知らされる。

 だけど、本当にそれだけの理由で・・・・・こんなにも胸のどこか奥底が、満たされない空虚さに悲鳴をあげるのだろうか。

 望美が将臣を忘れられないことなど、わかりすぎるほどわかっていて、だけどそれすら承知の上で彼女の隣に立つことを望んだ。
 こんな気持ちになるはずなんて、ない。
 オレに想いを向け始めた望美に喜んでも、不安を感じることなんてあるはずがないのに。

 もどかしさでどうにかなりそうな気持ちを持て余し、オレは次第に更けてゆく海を見つめるだけしかできなかった。





 大振りな太刀が細身の体に躊躇なくおろされたのを見た瞬間、頭で考えるより先に体が動いた。

「ヒノエくんっっ!!??」
「っ・・・・・・・・・・!!!」

 背中にかばった望美が悲鳴のような声をあげる。彼女に剣を振り下ろした男・・・・・・将臣も、驚いたように目を見開く。
 鋭い刃に身を斬られたのは、攻撃を弾かれたことで隙ができてしまった望美ではなく、太刀と望美の間に飛び込んだオレだった。
 斬られた部分がひどく熱く、滲み出した血が船の上にぽたぽたと落ちる。
 望美をかばう際、とっさに武器を薙ぎ払うようにして相手の軌道を変えたおかげで、致命傷は避けられた。だが、力のこもった一撃を完全に受け流すことはできず、オレは決して浅いといえない傷を肩に負ってしまった。
 ぐっと痛みを押し殺すために一度奥歯をかみ締める。それなりにひどい怪我ではあるが、堪えきれないほどではない。

「・・・っ・・・大丈夫、だよ。かすっただけだから」
「嘘っ!!こんなに血がでてるのに・・・・・・・どうしよう、早く弁慶さんっ・・・・・・・!!」

 安心させるための言葉と微笑みを一蹴し、後方で戦っている弁慶に助けを求める望美は、らしくないほど取り乱している。戦場に立つときの迷いや焦りがどれほど危険か知っている彼女からは、考えられないことだ。

「望美、落ち着け」
「落ち着いてられないよ!!早く手当てしないと・・・・・・・・っ!!」
「望美!!!」

 少し言葉を荒げて名前を呼べば、望美はハッとしたように動きを止めた。
 我に返りつつある望美の目を反らすことを許さないほど強く見つめる。戦場で・・・・・・・・還内府との決着の場で、心を乱すことは許されない。

「現状をよく見ろ、望美。還内府を守る平家の武将達はいずれも強者ぞろいで、その多数を後衛のやつらが一度に相手してる。弁慶を戦線から離脱させてオレの治療に回せば、他の奴らが危険に陥るだろうね。他に手当ての心得があるのは朔ちゃんだけど、彼女も源氏の兵や後衛の仲間達の治療に手一杯だ」
「・・・・・・・・・・っ・・・・・・・・!」
「それに・・・・・・・・・オレ達の役目は、別にある」

 そう言って視線を前に戻せば、九郎と将臣が激しく刀を交えているところだった。
 オレが望美をかばった後、九郎が素早く将臣に斬りかかってくれたおかげで、続く攻撃をくらわずにすんだ。オレを斬ったほんの一瞬だけ動揺した気配が伝わってきたが、すぐに冷静さを取り戻した将臣は、敵ながら見事と言ったところか。九郎がいなかったら、こんな怪我ですまなかったかもしれない。
 追い詰められた人間ほど、信じられない力で立ち向かってくるもの。
 今の将臣・・・・・還内府は、九郎一人では手に余るほど強いはずだ。

「行くぜ、望美。九郎だけを戦わせるわけにはいかない」
「ひの・・・・・・」
「手当てなんて、戦が終わった後でゆっくりできる。戦は迅速さが決め手だよ」

 手持ちの布で素早く傷口を縛って止血し、立ち上がる。
 相変わらず鈍い痛みが利き腕を動かすたびに走るが、そんなことを気にしていられない。
 望美はまだ何か言いたそうな顔でオレを見上げていたが、それをぐっと堪えるように唇を噛むと、力強く立ち上がってオレの隣に立った。

「うん、行こう。還内府と決着をつけなきゃ」

 白い手にはすっかり馴染んだ剣が握られており、瞳は普段の彼女らしい、真っ直ぐな光を宿して前に向けられている。
 調子の戻った望美に安堵すると同時に、言いようのない寂しさがこみ上げる。
 こんな時に身勝手なことだとわかってはいたが、オレに向けられていた瞳と心が再び将臣のことに向けられことに、受けた傷よりもずっと苦しい痛みが胸の奥に響いた。


「・・・・・・・・・・勝つよ、ヒノエくん」
「姫君のお望みのままに」


 その言葉を最後に、オレ達は九郎の元へと駆け寄った。



「随分無茶をしますね。致命傷でなくとも、出血がひどければ死に至ることくらい、君は知っていると思っていましたが」
「生きてるんだから別にいいだろ」

 傷口を縫合するために飲んだ痛み止めがまだ残っているのか、少し朦朧とする頭で弁慶の嫌味に答える。
 いまいち頭の回転が鈍くて腹が立つが、これくらい強くないと痛み止めの意味がないので文句は言わない。毒や薬に耐性のあるオレには、通常よりも強い効果のある薬じゃないとダメだからだ。

「それにしても意外でしたよ。いくらとっさの行動とは言え、今の君が縫うほどの怪我をするなんて」

 わざわざ「今の」を強調するところが、コイツの嫌なところだ。
 確かにガキの時は無茶をやらかしてしょっちゅう怪我をやらかしていたし、まだ戦い慣れしていない頃には深手を負ったりしたことが何回かあったけれど。

「これほどの一撃を君がかばわず、望美さんが直接受けていたら・・・・・・・・どうなっていたでしょうね」

 ポツンと落とされるような言葉に、オレは視線を弁慶に戻す。
 それは仮定だけれど、現実になっていたかもしれないこと。
 少しだけ動かした傷口が鈍く痛む。これを望美が、まともに受け流すこともできずに負っていたら・・・・・と思うと、確かにゾッとする。
 けれど。

「例えオレがかばわなくとも、望美の命を奪うほどにはならなかったと思うぜ」

 思わず口に出てしまった言葉に、弁慶が少し驚いた表情を浮かべる。
 まだ思考がうまく働いていないらしい。余計なことを口走ってしまったと後悔しても遅く、無言のまま視線で続きを促してくる男に溜息をついた。
 ここで無視を貫いても後々しつこいのは目にみえる。

「・・・・・・・あの一撃には、それまであったはずの殺気や覚悟が感じられなかった」

 あいつが本気なら、オレの怪我はこんなもんじゃなかったはずだ。腕の一本持っていかれたって、おかしくなかった。
 覚悟や背負うものを感じさせるほどの重い一撃、それが還内府の剣。
 けれど望美が受けるはずであり、オレの肩に傷を負わせた剣は・・・・・・・・迷いにひどく揺れた、頼りなさを覚える剣だった。

「あいつも迷ってたんだよ。おそらく無意識のうちに・・・・・・望美を斬ることに躊躇いを抱いて、それが剣を甘くさせた」

 その一瞬の迷いがオレや望美を生かし、還内府に敗北という結果をもたらした。
 あそこで迷わなければ、戦況は変わっていた可能性はある。
 還内府が無事に逃げおおせる代償に、経正殿が封印されることなど・・・・・なかったかもしれない。
 戦が別の形で、終焉を迎えていたかもしれない。

 そう考えれば、アイツを愚かだと嘲笑うこともできるだろう。
 戦場に立ち、なおかつ兵を率いる立場として・・・・・・迷いに剣を鈍らせるなんて、と言えただろう。
 だけど。


「・・・・・・・・・例え無意識でも・・・・・・・将臣は、望美を守ろうとしたんだな・・・・・・・・」


 傷つけまいとするアイツの気持ちが、剣を鈍らせたのは事実だ。
 敵同士となって、戦うと決めて、離れ離れになって。
 将臣と望美の距離は遠くなったはずなのに、二人の心は未だに近いところにあるような気がした。



 それぞれの陣営から希望として崇められ、その期待に応えるために剣を握った立場。
 一途なまでに仲間を守りたいと願う気持ち。
 運命に翻弄されつつも、互いを信頼し想いあっている絆。

 そんなところが、とてもよく似た二人。
 なによりも遠く、なによりも近い二人。



「消えない絆・・・・・・・・・か。アイツの方が、よっぽど望美の隣に相応しいのかもな」
「ヒノエ・・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・治療、終わったんだろ。さっさと出てけよ。野郎といつまでも二人っきりなんてゴメンだね」

 そう言って弁慶に背中を向ける。今のオレは何を口走ってしまうかわからない。不安だとか弱音だとかを他人に、特にこのいけ好かない叔父にうっかり零してしまう事態は絶対に避けたかった。
 もう何も話す気はないという意思を感じとったのか、弁慶があからさまな溜息をつくのがわかった。

「・・・・・・・僕は不思議だったんですよ。将臣くんがいなくなった後、望美さんの隣にまるで彼の代わりのように立っている君が。てっきり君のことだから、将臣くんですら立てなかった位置に立とうとするだろうと・・・・・・・・自分だけの特別な場所を望美さんの中に築きあげようとするだろうと・・・・・・・・そう思っていたんですが」

 もともと返事は期待していないのか、淡々と続けられる言葉。
 独り言のようなそれは、容赦なく背中に浴びせられる。



「将臣くんの残影に捕らわれているのは、ヒノエ。望美さんじゃなくて君の方ですよ」

「・・・・・・・・・・・」

「他でもない君自身が、望美さんにとっての『将臣くんの代わり』を望んでいる。『ヒノエ』では望美さんを留めておく自信がない・・・・・・なんて、バカなことを思っているように見えますが?」

「・・・・・・・・・・・黙れよ」



 とびっきり低い声で威嚇したつもりが、実際に口から出たのは、みっともないほどかすれた小さな声だった。
 重い沈黙が部屋を支配する。
 オレは弁慶に背を向けたまま何も言わず、弁慶も言葉をかけてくることはなかった。
 しばらく経った頃、「つい長居してしまいましたね」と呟いた声が、止まっていた部屋の空気を動かした。背後で衣擦れの音と共に弁慶が立ち上がり部屋を出て行くのが気配で感じられる。


「もう一度考えてみなさい。今の彼女の視線や態度、言葉に含まれた想いが・・・・・・・誰に向けられているのかを。誰かを理由に逃げたりせずにね」


 そう言ってピシャリと閉められた襖の音が、やけに冷たく響いた。



 遠ざかっていく足音が完全に消えた後、オレはその場に倒れこむようにして寝転がった。仰向けになった途端に鈍く走った傷口に手を伸ばす。

「・・・・・・・これが消えなければいいのに」

 乾いた笑いが零れるのを抑えられない。
 傷が深ければ深いほど、アイツは罪悪感を感じてオレの傍にいてくれる。これが残っている限り、優しくて責任感の強い望美は離れていかない。
 望美をかばった時にできた傷を見て、思い浮かぶのは、そんなことばかり。


「この傷が・・・・・・・・望美の心を縛る鎖の一つになればいいのに」


 ずっと不安だったんだ。
 望美がオレに想いを向けてくれていると気がつくたび、いつかその想いが再び別の男に向けられてしまう日がくるような気がしていた。
 何一つ彼女の心を縛る鎖を持たないオレじゃ、望美は離れていってしまう。
 ただそれが怖くて、でもどうしたらいいかわからなくて。

 どうしてだろう。
 どうしてオレには、将臣みたいに望美との消えない絆がないんだろう。

 絆があれば、こんな不安を感じなかっただろうか。
 向けられた想いを素直に信じられたんだろうか。
 弁慶の言葉は、嫌になるほど的を得ている。
 望美以上にオレ自身が、『将臣の代わり』という立場にこだわっていた。
 彼女が想いを向け、距離が離れても心が近いままでいられる絆を持った男だったからこそ、アイツの代わりとしてなら望美を繋ぎとめられるかもしれないと思ったんだ。

「情けなくて嫌になる・・・・・・・・・オレらしくないね、本気でさ」

 オレだけを見て、オレだけを好きだと言ってくれるのでないなら、嫌われた方がまだマシだ。
 そんな気持ちが、一度は無視した「代わりなんかじゃ嫌だ」という気持ちが、望美が向けてくる視線の意味を否定するようになっていた。
 オレに向けた視線に面影を探すような光が混ざるたび、望美の気持ちの多数は将臣に向いているのだろうと諦めていた。将臣の残影を意味もなく追いかけ、オレが『将臣の代わり』だから望美はオレを見ているんだと考えるようにしていた。


 手に入れたと思った瞬間、望美がいなくなってしまうのが怖くて。
 将臣を理由に、オレは逃げていた。
 望美の想いからも、オレ自身の想いからも。

 ―――いつから、こんなに弱くなったんだろう。


「・・・・・・・・・好きだよ・・・・・・」

 いろいろな壁にぶち当たり、行き場をなくしかけた気持ちが口をつく。
 こんなにみっともなく不安に思って、自信をなくしかけても。
 この気持ちだけは変わらない。
 変わったらきっと・・・・・・・・楽になれるとわかっていても。


「こんなに辛くても・・・・・不安でも・・・・・・・・・・好きなんだ、望美」


 痛み止めの影響で襲ってくる猛烈な睡魔に身をまかせ、だんだん重くなってくる瞼をそのままに呟いた。
 別に誰に聞かせようと思ったわけでもなかった。

 ただ、願いを口にして・・・・・・・・安心したかった。

「だから・・・・・・・・離れないで・・・・・・・・・・・・・・・・・オレのそばに・・・・・いて・・・・・・・」

 どうかどうか。





『・・・・・・・・・・・めんね・・・・・・・・・・ずっと選べなくてごめんね、ヒノエくん・・・・・・・』

 深い眠りに漂うその夜。
 遠くかすんだ夢の中、オレは望美の声を聞いた。


『すき・・・・・・・・だよ・・・・・・・・・ほんとは・・・・・・・・・好き、だったんだよ』


 彼女の声はとても悲しそうで、泣いているみたいに震えていたけれど。

 ああ、なんて幸せな夢だろうと、思ったんだ。





続く





芍薬・・・私の心は狂い乱れるほどです
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