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「ネオロマ」
遙かシリーズ

イメージカラー~Marine Blue~(遙か3、将望)

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 夏生まれだからとか、スキンダイビングが趣味だからとか、いろいろあるけれど。

 将臣は海がとにかく似会う。

 雲ひとつないほど晴れ上がった空も、容赦なく照らし出す真夏の太陽も、熱く白い砂浜も。
 全てが彼を象徴しているようにさえ思えるくらい。望美は昔より幾分かがっしりしたその背を見つめ、なんとなしにそんなことを考えた。

「・・・・・・・・マリンブルー」
「は?」

 不意に呟いた言葉に、数歩前にいた将臣が怪訝そうに振り返る。
 何度目かの夏の熊野。聖なるこの地で再会を果たし、彼ともう1人の同行者・平知盛と行動を共にするようになってから数日が経つ。
 そのもう一人は現在、だるいからとダダをこねて動こうとせず。仕方なく、望美と将臣はもう少し日が落ちるまで近所の海岸で散歩をすることになった。今、彼らは2人きりだ。

「将臣くんのイメージカラーって、マリンブルーじゃないかなあって」
「そおかあ?」
「うん。赤っていうのも捨てがたいんだけど、やっぱり綺麗な海の色って感じが一番かなって」

 そう言って笑うと、将臣はちらりと視線を海へと向けた。
 キラキラ光を浴びて水面が輝き、寄せる波音が静かに響く。現代では沖縄辺りにまで行かないと見られないような、美しく澄んだ海。

「海の色、ねえ・・・・・・・まあ好きな色ではあるけどな。こっちの海はまだ潜ったことねえけど、マジで綺麗だろうな・・・・・・・あ~~久々に潜りたくなってきた!」
「あ、いいな。私も潜りたい」
「お前が?」
「なによ、いいじゃない。こんなに暑いんだもん。海で思いっきり泳ぎたいな」
「泳いでくればいいじゃねえか。待っててやるからよ」
「水着も着替えも何もないのに泳げません」

 いくら暑いからと言って、さすがの望美も陣羽織にスカートという格好で海に泳ぎに行く気は起きない。きっぱりそう言うと、将臣は少し考える素振りを見せ・・・・・・・・それからにやっと笑って望美を見つめた。
 いつも頭上の太陽みたいに笑う将臣には珍しい類の笑顔に、望美は反射的に身を引きかける。将臣がこの表情を見せるのは、いつも何か悪戯を思いついた時だ。


「何言ってんだ。わざわざ泳がなくても涼しくなる方法なんて、いっぱいあるだろ?夏の海に来て、しかもこういうことは極端に面倒くさがる夜型無気力男がいない今、ここで遊んでいかなくてどうするんだよ」
「え、えええええええちょ、ちょっと離し・・・・・・・・」


 嫌な予感に逃げ出すより早く、将臣に腕を掴まれて波打ち際へとずるずる引きずられていく。
 スニーカーの足元で海水が跳ね、冷たい感触がじんわりと足元に広がった。

「おら行くぞ~~~~~~~~」
「ままままま待って!!私着替えないんだってば・・・・・・・・・って、きゃああっ!?」

 勢いよく掴まれていた手を引っ張られ、バランスを崩した望美の体は海水に勢いよくダイブする。バッシャーンという派手な音と悪戯が成功したような将臣の笑い声が響き渡った。

「どーだ。涼しくなったか?」
「~~~~~~~~~~~っ!!・・・・・・・・・・ま・さ・お・み・くん?」
「お、やるか?」

 上から下まで見事に濡れ鼠になった望美は、怒りも露に顔に張り付いた長い髪を払う。

 そして。


「・・・・・・・・・・・くらいなさいっ!!!」
「ぶっ!!」
「まだまだ!!こんなもんじゃすまないわよっ!!」
「ちょ、おい、タンマ・・・・・・・・今目に入・・・・・・・ったって、聞けよっ!!」


 立ち上がり際に望美が浴びせかけた海水が、見事に将臣の顔にクリーンヒットしてひるんだ隙に、彼女は怒涛の攻撃を浴びせかける。将臣も口で言う割には、応戦の手を休めない。
 熱く火照っていた皮膚に海水が触れる感触が爽快で、バカみたいに水をかけあって騒いでいるのが無性に楽しい。
 しばらくの攻防を繰り返した後、望美は先ほど海に放り込まれたお返しとばかりに、体当たりの勢いで将臣に抱きつく。不意をつかれたか、さして踏ん張る様子もなく彼の体は背中から水へと倒れこむ。
 勢いのまま一緒に倒れこんだ望美は、けらけらと笑いながら体を起こす。が、立ち上がるその前に将臣に手をつかまれて止められた。



 ふっと近づいた濡れた顔が、なんだかカッコいいなと思ったのと。

 しょっぱいものが唇に触れたのはほぼ同時。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・なに」
「いや?したくなっただけ」



 そ、と興味なさそうな返事を返して望美はさっさと立ち上がる。
 そんな態度を取ってみても、真っ赤になった顔を見られた後では照れ隠しだとバレバレだろうけれど。

 望美はしょっぱいのと甘いのが奇妙に混じったような口を軽く押さえ、腹立つくらい爽やかな色合いの海を睨みつけた。





終わり
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