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「ネオロマ」
遙かシリーズ

デート中♪in京(遙か3恋愛エンド後、景望)

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 天気がよくて、温かくて、気分もいい時。

 あの人の好きな洗濯をして。
 あの人と縁側でお茶を飲んで。
 あの人と2人きりでノンビリするのもいいけれど。

 やっぱり、あの人と散歩に出かけたいなって思ったんだ。



「景時さん、見て!あれ、すごくおいしそうですよ」
「さっきからいい匂いがしてると思ってたけど、あれだったんだね。あ~何かお腹すいてきちゃったよ」
「じゃあ、一緒に食べませんか?私もお腹すいちゃって」
「いいね~♪」

 さまざまな品物が売られ、たくさんの人で賑わう市場。
 折角のいい天気、一緒に出かけましょう!そんな望美の誘いを嫌な顔ひとつせず快諾した景時は、誘った望美以上に市での買い物を楽しみ、まるで子供のように無邪気な笑顔を見せている。

(私よりずっと大人なのになあ。景時さんって、こういうところが本当にカワイイよねvv)

 そんなことを言ったら、隣で団子のようなお菓子を店のおばちゃんから嬉々として受け取っている彼は、「男にカワイイはないよ、望美ちゃん~」なんて肩を落としてみせるんだろう。
 目の前にその様子がありありと浮かんで、思わずクスクス笑いがこぼれる。

「なになに?何か面白いことでもあった?」
「なんでもないで~す」
「ええっ、気になるなあ」

 教えてよ、なんて笑いかけてくる彼が眩しい。
 天気がよくて、気分は上々で、隣には最愛の人。
 きっと幸せってこんな感じ。
 嬉しさを伝えたくて、望美は景時の腕に思いっきり抱きついた。

 望美が抱きついたり手を握ってきたりした時に見せる、恥ずかしそうな、だけど心の底から幸せそうな笑顔が見たいから。

 初めてその景時の表情を見た時、望美は少し驚いて・・・・・・・泣きたくなるくらい、嬉しいと思った。
 それまでの景時は、笑ったり楽しそうにしていたりはしても、決して幸せそうな笑顔を浮かべたことはなかった。それはきっと、強大な力に立ち向かうことができず、ただ命令されるがままに人を手にかけてきた彼の・・・・・・・罪悪感や無力感が、そうさせていたのだろう。
 だからこそ、景時が幸せそうな笑顔を彼が見せるようになった今、それを間近で見ていられる距離にいることが望美にとっても幸せに思えるのだ。
 自分の生まれ育った世界を捨てて京に残ったことが、自分にとっての最善の道だったかどうかはわからない。元の世界を懐かしんだり、両親や友達を思って涙することだってある。

 けれど後悔はしていない。

 彼が勝ち取った平穏な生活を共に生きていたい。
 全てが終わった後に願ったことは今も変わらないし、腕を組んで歩くこの瞬間の幸せは郷愁の想いよりも大きいものだ。


「本当に嬉しそうだね。そんなに出かけたかったの?」
「はい!好きな人とデートするのって、結構憧れだったんですよ」
「でえと・・・・・・・は確か、逢引のことだよね。そっか、それならもっと早く君と2人だけで出かける予定とか立てたらよかったかな。ゴメンね~気が利かなくて」
「そんなこと気にしないでください。今日出かけられただけでも満足ですよ!景時さんはお仕事忙しいんだから、休みの日は家でゆっくりしたいだろうし。それに私、屋敷でのんびりお茶しながら話したり、景時さんが洗濯してる姿を見たりするのも好きですから」


 ぎゅうっと景時の右腕に抱きつきながら、安心させるようにニッコリと微笑む。
 それでも望美と出かける時間をなかなか作れなかったことを気にしているのか、彼の顔は少し曇ったまま。
 仕方ないなとちょっとだけため息をつき、望美は辺りをきょろきょろと見渡した。

「あのね、景時さん・・・・・・・・」
「ん?」

 内緒話でもするように声を潜めた望美に、長身の景時は反射的に少し体をかがめて顔を近づける。
 と、望美の口元に悪戯を企んだ子供のような笑みが浮かんだ。

 次の瞬間、唇に触れた柔らかい感触に景時は目を丸くして固まった。

「の、望美ちゃん!!??」
「ふふvv」
「いいいいい、今・・・・・・・って、あのここは市だし、人がその・・・・・・っ!!」
「大丈夫です、誰も見てませんよ。それより景時さん、私の気持ち、ちょっとはわかりましたか?」

 小首を傾げて見上げてくる望美の姿に、景時は顔を赤くして口元を押さえる。
 そのまま固まってしまった彼に、望美は晴れやかな笑顔を向けた。

「触れたいと思ったら、すぐに触れることができる。キスしたいって思ったら、すぐにキスできる。そんな距離に、私はいたいんです」
「え?」
「だからね、私が嬉しいって思うのは、景時さんがすぐ隣にいてくれることだっていう意味なんですよ!!」

 重ねられた優しい白い手を見つめ、泣きそうに景時の視線が揺れる。
 本当にどうして君は・・・・・・・と呟かれた声に応えるように、小さな手がぎゅっと男の手を握り締める。



「私は景時さんが好き。だから、デートに出かけなくても本当はいいんです。景時さんが傍にいてくれるなら、それが私にとっては幸せで楽しい場所なんですから」



 どんな場所でも、一緒にいられればそれだけで。
 あなたの隣が、私の居場所であって欲しい。



「・・・・・・・望美ちゃんには敵わないよ、本当」
「一本とられた!って感じですか?」
「あはは~そうだね。・・・・・でも望美ちゃんに、一つだけ注意しとくよ」

 そう言った景時の笑顔が少しだけ真剣なものになる。それに驚く間もなく、再び重ねられた唇。
 先ほどより少しだけ長く・・・・・・少しだけ深い・・・・・・・・


「オレを幸せにしてくれるのは嬉しいけど、あんまり煽らないでほしいかな?」
「か、景時さん!!??」


 優しく幸せそうな笑顔。
 望美の反応を面白がるような、それでいて真剣な声色。

―――その瞳に映る、艶めいた眼差し。



「オレだって、男・・・・・・・だし」



 デートの後の結末は、二人のみが知る。





終わり
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