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「QuinRose」
アリスシリーズ

ジョーカー・ゲイム(おもちゃ箱・原作、ジョカアリ、リクエスト)

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 それならゲームをしようじゃねえか、と口の悪い方の彼はそう言った。
 いつもの言い合い、意地の張り合い、売り言葉に買い言葉の延長戦。きっかけはそんなくだらないことから始まった、私とジョーカーの片割れ、二人だけのゲーム。

 ルールは簡単。彼の囁く「嘘の愛情」に、私が騙されるかどうかというもの。
 騙されたらジョーカーの勝ち、騙されなかったら私の勝ち。
 期限は私がこのサーカスから離れるまでの間。ジョーカーはあくまで言葉と態度でしか「嘘」が吐けない。彼の方から私に触れることはルール違反。ただし、私の方から望んだ場合は、彼の方から触れてもいい。

 ・・・・・・わかりやすく言うならば、彼が私を言葉だけで口説き落とせるか否かと言う、そういうゲーム。


「アリス」


 吐息と共に耳元で低く囁かれた名前に、カアッと顔が熱くなる。じっと見つめてくる隻眼の紅色が、触れそうで触れないギリギリの距離感にある体温が、間近で吹き込まれる声音が、まるで本当に私のことを好きだと告げているようで。・・・・・・求められていると錯覚してしまいそうな自分の感情を、必死で押し留める。
 騙されそうな心に「これは嘘」と言い聞かせ、なんでもないというフリで相手を睨みつけた。

 目の前の顔が、バカにするように、楽しそうに、口元を吊り上げる。
 まるで睦言のような熱っぽい一瞬前までの空気がなかったかのように、ジョーカーは私を嘲り笑った。

「んだよ、もうオチそう・・・・・・ってか?ちょろいな、ガキんちょ」
「まさか。嘘だってわかってるのに、騙されたりしないわ」
「そのわりには随分赤い顔してんじゃねえか」

 吐息がかかるほど近づいた顔に、ぎゅっと唇を引き結ぶ。
 キスしそうなほどに近づいても、逃げられないように壁際に追い詰められ両腕で囲われている状態でも、ジョーカーが私に触れることはない。そうわかっていても、妙に焦った気持ちにさせられるのはどうしてだろう。


「ま、じゃじゃ馬をオトすっつー方が面白えことは確かだな。せいぜい強がってろよ、ガキんちょ。すぐにテメェの方から泣いて縋らせてやる・・・・・・ふれてくださいジョーカーさま、ってな」


 挑発的な笑みと言葉を振り払うように、ジョーカーの体を押しのけてさっさと彼から距離を取った。
 私の方からは触れてもいい。初めから彼が囁く言葉も態度も、すべて「嘘」だとわかっている。私が許さない限り、無理矢理どうこうされる心配もない。いざとなったら、元の滞在場所に帰ると言ってゲームを終わらせてしまえばいい。元々このサーカスにこんなに長くお世話になるつもりはなかったのだから。

 こんなにも私に有利な「嘘つきゲーム」。

 それなのに、たまに負けそうだという危機感を覚えてしまう。
 嘘だとはじめからわかっている愛情に囚われるなんて、そんな報われないことに飛び込むようなマネ、馬鹿みたいだ。そう、わかっていても。

「・・・・・・大体、好きでもない女を口説くゲームとか、悪趣味もいいところよね」
「あぁ?女ってのは面倒くせぇな、好きだとかなんだとかくだらねえ。男はそういうのと関係なく、気分と状況が整えばヤれんだよ」
「うわサイッテー」
「だからオマエはガキなんだよ。大人の女のアレコレっつーものをまるで理解してねえ。そういうのも含めてイロイロ教えてやんぜ?俺のモンになれよ」
「さっきの発言聞いといて、誰が好き好んであなたを選ぶもんですか。万が一にもブラックさんなんか好きになったら、不幸にしかならなそうだわ」
「ハッ、不幸ねえ。俺よりもあっちのジョーカーのがよっぽど・・・・・・ま、オマエの場合、この世界の誰を選んでも不幸にしかならないだろうが」

 半ば独り言のように零し、ジョーカーは肩をすくめた。
 どういう意味と問いかけようとした言葉が、彼の表情を見てふと途切れる。ジョーカーは浮かべていた笑みを消し、じっと私を見つめていた。


「・・・・・・おい、ガキんちょ」
「え?な、なに?」


 私から視線を外さないまま・・・・・・いや、正確には私の肩口のあたりに視線を固定させたまま、ジョーカーが少しだけ距離を詰める。
 すっと動いた指先のあとを追って首を動かした瞬間、ちらりと視界の端に何か黒い小さなモノが動いたのが見えた。

「虫がついてんぞ。でっかいクモ」
「ぎ、ぎゃあああああああああああ!!?」
「!だあっ、うっせえな!!もうちっと女らしく叫べねえのかよ。可愛くねえ」
「可愛さなんてどうでもいいわよ!!ちょ、やだやだやだ取ってよ!!」

 クモ程度で大騒ぎするような可愛いタイプではないけれど、さすがに自分の体にクモがへばりついているのかと思うと軽いパニックに陥る。手でばたばたと服を引っ張ったり叩いたりしてみるけれど、背中の方に回られてしまったのでは逃げたかどうかも確認できない。
 半ば涙目になりながらジョーカーに背中を向けて取ってくれと訴えかけたが、彼はひとつ鼻で笑って楽しそうに口元を吊り上げた。

「残念ながら、俺からテメェに触れちゃいけないルールになってるもんでな。取って欲しけりゃ、おねだりしてみろよ。そしたら考えてやるぜ?」
「い、今そんなこと言ってる場合!?緊急事態でしょ、そんなルールなんて気にしてる場合じゃないわよ!」
「ルールはルール。あんただってわかってるだろうが?この世界で、ルールは絶対だ」
「~~~~こ、この×××××××!!」
「お、クモが襟元付近に・・・・・・こりゃ服の中にもぐりこむか・・・・・・?」
「い、いやああああああああああ!!それ本当に無理!!」

 想像しただけで背筋が寒くなるような事態に、本気の悲鳴が零れる。クモの足が襟元を這っていく気配を感じたような気がして、鳥肌が立った。
 服に入るかもという言葉が頭を巡って、迂闊に動いたら本当にクモが入ってくるという強迫観念に駆られる。ぴくりとも身動きができなくなって、体を硬直させたままジョーカーを睨んだ。心底性格の悪いピエロは、腰につけられた仮面そっくりの表情で笑う。
 少し逡巡した後、私は息をひとつ吸った。背に腹は代えられない。この得意げな男に頼むことはものすごく悔しいが、他に助けてくれる人はいないのだ。

「お、お願いだから取ってくださいっ・・・・・・!!」
「嫌だね。そんな頼み方じゃ、聞けねえなぁ?お願いです、助けてください、ジョーカー様くらい言ってみろよ。せいぜい可愛くおねだりしてみな・・・・・・俺様が動いてやってもいい、って思うくらいに」

 ・・・・・・この変態仮面、絶対ぶん殴ってやる。
 クモさえ取れたら、思いっきり右ストレートで行こうと固く心に誓う。

 悔しさをぐっと押し殺し、何度か口を開いては閉じた。さっきの言葉を口にするだけでも悔しいやら恥ずかしいやらだったのに、ジョーカーの要求はさらに難易度が高い。大体、可愛くおねだりなど私の柄じゃない。「お願いします」とか可愛く言っている自分の姿なんて、想像しただけで気持ち悪い。
 ぐるぐる悩む私に、ジョーカーがさらに楽しそうに「お、ついに襟の中の方に・・・・・・」と追い詰める。
 もうどうにでもなれ、と私は恥ずかしさに視界を半ば滲ませながら、ジョーカーを真っ直ぐに見上げた。


「お、ねがいします・・・・・・助けてください、じょ、ジョーカー・・・・・・さま・・・・・・」


 言いながら耐え切れなくなって、思わず俯く。顔がひたすら熱くて、きっと今の私は真っ赤だろうと自覚する。
 少しの沈黙が流れる。目の前の男は何も言わないけれど、絶対ジョーカーは笑っている。面白くて仕方ないという顔をして、笑っているに違いない。勝ち誇ったような笑みを見るのが嫌で、ひたすら俯いていると、深々とした溜息が耳に入った。

「・・・・・・おら、じっとしてろ」
「え?」
「取ってやるつってんだ。そのまま動くな」

 そのまま肩にジョーカーの手が置かれ、彼の気配が近づく。ワンピースの襟足付近を軽く掴まれる気配に、思わず背筋がぴんと伸びた。
 ジョーカーの片腕が背中から回され、軽く腰を引き寄せられる。本当にクモが内側に入りかけていたのか、覗き込むようにジョーカーの顔が首筋によせられる気配を感じた。少しだけ吹きかけられた彼の吐息に、急にどきどきと鼓動が高鳴った。

「と、取れた・・・・・・?」
「ん~~?」

 少し冷たい指先が項に軽く触れて、思わずびくりと肩が揺れる。
 先ほどキスするほどに近づいていた距離感を思い出し、妙に意識してしまう自分を殴りたい。早鐘を打つ心臓に落ち着けと言い聞かせ、早く終わるようにとひたすら念じて体を固くする。
 ふと襟足を抑えていた圧迫感が軽くなる。取れたのかとホッと息を吐いて肩の力を抜いた瞬間、後ろでククッとジョーカーが軽く笑った。


「・・・・・・本当にバカだよな、オマエ」
「っ!?」


 腰に回されていた手にぐっと力が込められ、引き寄せられる。もう一方の手がするりとスカートの裾をたくし上げたところで我に返り、とっさに両手でスカートを押さえつける。が、一足先にもぐりこんだジョーカーの指先が太腿を軽く撫で上げ、思わず体が震えた。
 慌てて振り返ろうとするより早く、片耳にふっと軽く息を吹きかけられる。咄嗟に妙な悲鳴をあげてしまった私の様子を楽しむように、背中越しにジョーカーが嗤ったのが伝わってきた。

「なっ、何するのよ・・・・・・!!触るのはルール違反だって・・・・・・!!」
「テメェからお願いしてきたんだろう?俺はそれに応えたまでだ」
「私はクモを取ってっていったのよ!それ以上のことは何も許可していないわ!離してっ!!」
「ばぁか、離すかよ。あんな風に誘っておいて、そんなつもりありませんでしたーなんて通用すると思ってるんだったら、とんだ甘ちゃんだな。安心しろよ。クセになるほど愉しませてやる」
「やっ・・・・・・!」

 きわどく触れてくる手つきに、少し本気で泣きたくなる。
 こんなの、悔しい。もしかしてクモがついていたというのも嘘だったのだろうか。結局、無理やりこうやって体だけ手に入れて「俺の勝ちだ」と嘲り笑いたかったのか。それとも体を繋げてしまえば簡単に落ちるような、そういう女に思われているとでも?

 悔しい、悔しい悔しい。

 嘘の愛情なんていらない。それがどれだけ相手を傷つけるか、私は知っている。
 脳裏に浮かんだ苦い初恋が、胸の古傷を引っ掻いた。代えのきく存在になんてなりたくない。気持ちが伴わなくたって相手のできる女なんて思われたくない。

 ちゅっと首筋に落された唇に反応する自分に嫌気がさす。悔しさを奥歯で噛み殺し、震える足に力を込める。
 肩の力を抜き、少し首を項垂れさせる。ふうっと吐き出した呼吸に、頭が少しだけ冷静になった気がした。


「うそ、つき・・・・・・!」
「あ?」
「嘘つきって言ってるのよ、この××××仮面!!!!!」


 思いっきり反動をつけて、後方部のジョーカーの顔面めがけて頭突きを食らわせてやる。
 ガツッと見事にいい音がして、火花が散るような衝撃が後頭部に走った。私もなかなかのダメージだが、相手は多分もっと痛いだろう。僅かに緩んだ腕の力を見逃すことなく振り払って、私はジョーカーから素早く離れた。

「~~~~~~っ、テメェ何しやがんだ、ぶっ殺すぞ!?」
「それはこっちの台詞よ!!調子に乗らないでくれる!?あんたみたいな最低な男に手を出されるくらいなら、舌噛み切ってやるわよ!!嘘でもいいから愛してほしいなんて、もうそんなバカみたいな思いしたくないんだからっ!!」

 頭に血が上っているせいか、先ほどの頭突きの余韻か、頭が痛む。
 じんじんと痛んで、涙が滲んで。まともな思考回路が歪んでいく。

 ああどうしよう、気が付いてしまった。
 否定の言葉を吐きながら、もうその裏返しの気持ちが見えてしまった。


 私はこの人から、「嘘」が欲しくない。
 ブラックさんの方のジョーカーに、私を「本当」の意味で好きになって欲しいと思っている。


 大きく肩で息を吐いて、ぎゅっと目を閉じた。
 それはつまり、そういうこと。
 本当に報われない。思わず自嘲が零れ落ちる。また、報われない恋愛に陥るつもりなのだろうか、私は。そんなに救えないバカになりたくなかったのに。


「・・・・・・本当に嘘だったら、躊躇っちゃいねえんだよ」


 倍返しの罵詈雑言か、何かしらの仕返しが即座にくると思っていたが、予想に反してジョーカーはそう静かに呟いただけだった。
 聞き返そうと思った言葉は、ジョーカーの大きな舌打ちに止められる。心底苛立たしそうにガシガシと頭を掻いて、ジョーカーはくるりと背中を向けた。

「やめだやめ、しらけた」
「は?」
「ゲームは終わりだ。駆け引きのひとつもできないようなガキ相手じゃ、少しも楽しめやしねえ」
「なっ、なによその言い方!あんたが言い出しっぺのゲームでしょう!?」
「んだよ、不満か?なんなら続行してやってもいいぜ。無理矢理ヤられてもいいっつーならな」

 面倒くさそうな紅色の瞳を向けられ、ぐっと言葉に詰まる。
 あまりに勝手すぎる態度に腹は立つけれど、折角このどうしようもないゲームを終わらせてくれるというなら願ったりだろう。どこか残念に思う気持ちには見ないフリをしておく。「ガキ相手じゃ楽しめない」なんていう言葉に傷つく心に、気づいたりしたくない。
 何も言わないままの私に呆れたのか、ジョーカーはさっさとステージ裏へとつながる天幕の向こうに姿を隠す。


「・・・・・・この世界は楽しいか、アリス?」


 幕越しに問いかけられた声に、ひとつ瞬きをした。
 分厚い布地を隔てただけで、その声はいつもの人を小ばかにしたようなブラックさんとは別人の声のように思えた。姿は見えない。けれど、彼が私の答えを待っている気配が伝わる。

「楽しいわ。あなたとの時間以外は、ね」
「はっ、そりゃよかった」

 嫌味で返してやったのに、幕越しに聞こえた声は嬉しそうだった。


「楽しい方を選べよ。選ぶのはテメェだ。それなら・・・・・・楽しめ」


 カツカツと靴音が遠ざかる。
 一人取り残された私は、乱れたスカートの裾を軽く払いながら、ぎゅっと胸を抑えた。

「なによ・・・・・・なによ、なによ・・・・・・ジョーカーの、ばか・・・・・・」

 簡単なゲームだと思っていた。騙されなければいい話。信じなければ、それで終わり。
 嘘つきゲーム。
 でも、全部嘘だった?本当に「本物」はなかった?本当だと信じたい言葉があった。嘘だと思いたい言葉があった。どれが嘘で、どれが本物か。ゲームの中じゃ、何もわからない。

 俺を選べとゲームの中で告げたジョーカー。
 でもさっきの言葉はまるで、逆に聞こえた。


 俺を選ぶな、と聞こえた気がした。


 気まぐれに始まって、気まぐれに終わったゲーム。
 終わった後に残ったのは、嘘でもいいから愛されたいという愚かさと本当に愛してほしいという願いが入り混じった、気づきたくもなかった「恋心」だけ。





「好きだから閉じ込めるのを躊躇っているの?君らしくもないじゃないか、ジョーカー」

 無視して通り過ぎたのに、嫌味ったらしく声をかけてくる男を睨みつけた。
 同じ顔をした、だが俺よりも性格のねじ曲がったジョーカーは、くすくすと楽しげに笑って首を傾げる。

「アリスへの気持ちは嘘じゃない。君はアリスを気に入っている。じゃあ閉じ込めちゃえばいいのに。君の管轄にしてしまえばいいだろう?エイプリルシーズンの終わりにはまだ少し早いけど、そんなことは些細な問題だ」
「あいつは囚人じゃねえよ」
「まだ、だろう。いずれそうなる。彼女は自分から選ぶよ、牢獄に入る道を。そして君は彼女を見張るジョーカーとなる。君も俺も、彼女だけのジョーカーだから」

 わかってるはず、と覗き込む男に舌打ちをひとつ返す。
 見透かしたような同じ顔が気に食わない。俺の考えていることなんてとっくに見通していて、それでも俺から聞き出そうという性格の悪さに虫唾が走る。

「囚人は自分で選ぶ。あいつが選んだなら、そこまでの話だ。俺からどうこうするっつーのはルール違反だし、第一無理やり閉じ込めても脱獄されるのがオチだ」
「ジョーカーは真面目だねえ。仕事にも役割にも」

 にこにこと人当りが良さそうな笑みを浮かべ、ジョーカーが肩をすくめる。
 エイプリルシーズンだけの「嘘」の役割。反転する役割に、俺達は抗えない。忠実にそれに生きるだけ。


「じゃあ、アリスが自分から監獄に囚われたら・・・・・・どうするの?」
「はっ、決まってんだろ?」


 穏やかな笑みの中に黒いものを混ぜて、目の前の男は笑う。
 本来の役割が反転しても、覗いてみれば見える本性。舞台の裏側を見ようとすれば、見えるものは真逆の世界。嘘の逆は、真実。真実が知りたければ、嘘に包まれた暗闇に飛び込んでみればいい。

 囚人に苦しみを与える役割と囚人を監視する役割。それがジョーカーの本来の役割。



「・・・・・・逃がさねえよ。永遠に捕まえといてやる。あいつは俺だけの、囚人だ」



 その言葉に、満足そうに笑ったのは。
 目の前のジョーカーか、それとも「俺」か。

 嘘つきの世界だっていうことを忘れるな。この世界の「嘘」は本当。「本当」は嘘。
 見逃す役割は、今だけ。楽しめと思うのは「今」だけ。


 嘘が終わったら、その時は。


 見せかけの嘘つきゲーム。終わったなんて思っているのは、あいつだけ。
 ゲームはまだ終盤戦。この季節が終わるまで、「嘘」で優しく騙してやるよ。

 「本当」に囚われて、俺だけのものになる、その時まで。





End.
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