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「オトメイト系」
ワンドオブフォーチュン

She's a girl(ワンド2、ゲーム中、ユリウス→ルル)

 ←違和感ないのが何名か →叫ばずにいられない
 やわらかい、甘い匂い。
 あったかくてふわふわとしてて・・・・・・なんだろ、これ、すごく気持ちいい。
 離れようとするその温もりを手放したくなくて、ぎゅっと抱き込んで笑う。

 しあわせ、うん、すごく。
 微睡の中はとても心地よくて、この手の中にあるものを絶対離したくないって思ったんだ。

 ・・・・・・・・そのとても気持ちのいいものの正体が、なんだったかって気が付いて。
 大騒ぎの喧騒を聞こえないように振舞って、すごく困ってるだろう彼女にちょっとだけゴメンって思って。


 それでもあと少しだけ、なんてずるいことを考えて。
 眠ったフリをし続けたのは、そういうコト。



「・・・・・・・・・・ノエル。ちょっとお願いがあるんだけど、抱きついてみてもいい?」
「・・・・・・・・・は?」

 どうしても確認してみたいことがあったから、とりあえずノエルにそう頼んでみたら、ものすごく微妙な顔で固まってしまった。何かおかしなことを言っただろうかと内心首を傾げてみるけれど、別にそんなにおかしなことは言ってないと思う。
 ちょっと待ってみたけど特に返事がないので、えいっと体をかがめてノエルの胸に顔を埋めてみた。

「ぎゃあああああああああああああ!!!???ゆゆゆゆゆユリウス!!!貴様というやつはいきなり何をするんだっ!?ええいっ、僕は男に抱きつかれて喜ぶ趣味はないぞ!!離れろ!!今すぐはーなーれーろーっ!!!!」
「・・・・・・・かたい。あんまり気持ちよくないや」
当たり前だっ!!!柔らかかったら問題だろう!?第一そこで気持ちいいとか柔らかいとか言われた方が、いろいろな意味でショックというかだな・・・・・・とにかく離れないか!!」

 思いっきり頭をひっぺがすように押されて、乱暴に突き放される。まあ特に未練もなかったし、首も痛いから、あっさり手を離す。怒鳴りすぎて疲れたのか、ノエルはぜーはーと大きく肩で息を繰り返していた。
 あんなに叫んで疲れないのかな、とノエルを見ているとよく思う。でも怒らせてしまったのは事実のようだから、とりあえず謝っておくことにする。

「えっと・・・・・よくわからないけどごめん。確かめてみたいことがあったんだけど、そんなに怒ることなんだ。俺は別に何とも思わないと思うんだけど・・・・・・やっぱり、こういうことされたら、普通は怒るものなんだね。だからルルもあんなに怒ったんだ。今度もう一回謝っておこう」
「当たり前だ!知人とはいえ、いきなり抱きつかれたら怒るというよりも驚くというかだな・・・・・・・って、ちょっと待て」

 ぴたりと言葉を切って、ノエルが俺をまじまじと見つめた。
 どうしてだか、さっきとは打って変わって顔色が悪い。どうしたんだろう、本当に気分が悪いのかな。心配になって声をかけようとするより先に、ノエルがものすごく言いにくそうに口を開いた。

「今、とても聞き捨てならないことを聞いてしまったような気がするのだが・・・・・・・まさかユリウス、お前はルルにも今と同じことを・・・・・・・・・・よ、よもや、したとか言わない・・・・・・だろうな?」
「え、あ、うん・・・・・・・」

 その時のことを思い出して、不思議と顔が赤くなる。
 あの後すぐ、ラティウム大戦のこととか、俺がすべきこととかでいろいろ考えさせられることも多くて、ちょっと忘れかけていたのだけど、ほんの少し落ち着いてきた最近では、あのルルの柔らかい感触を思い出してしまって、どうにもそわそわしてしまう。
 すごくいい匂いとか温かさとかもそうだけど、あのすごく困ったように恥ずかしそうに顔を赤らめて、ちょっと泣きそうに俺のこと見下ろしてた表情とか、そういうのも全部ひっくるめて・・・・・・可愛くて。


「ルルって、女の子・・・・・・なんだよねえ」


 思い出しただけで、ドキドキして、恥ずかしくなって、でもすごく幸せな気がして落ち着かなくて、なんだかついついルルに会ってぎゅーって抱きしめたいなってそう思ったらどうにもルルの顔が見たくなってしまう。
 やっぱり俺、変だ。この時代に来てから特にそうだったけど、ルルから目が離せなくて、傍にいてくれないと落ち着かなくて、ルルが見せる表情のひとつひとつに振り回される。意識してる、と思う。気が付けばルルのことばっかり、考えてしまっているんだ。

「えええええええええいっ、顔を赤らめながら意味深なことを言うなっ!!!にやけるなっ!!」
「え?そんな顔したつもりないんだけど・・・・・・」

 また顔を真っ赤にして怒鳴り始めたノエルに、小首を傾げる。
 俺は笑ってただろうか。・・・・・・うん、笑ってたのかもしれない。だってルルのことを思うと、つい笑顔になってしまうから。
 あの子のことを思い出すだけで、幸せになる。本当に・・・・・・ずっと傍にいてほしいな、って真剣に思う。離れたくない。その気持ちは結構素直に、すとんと俺の胸に落ちた。


「ユリウス、貴様今度という今度は本気で失望したぞ!!常識のないヤツだとわかりきってはいたが、まさか女の子のむむむむむむむむねに顔をうずめるとかそんなおいし・・・・・・・・じゃなかった、破廉恥なことをっ!!!恥を知れ、恥を!!」
「はれんち?どうして?気持ち良かったけど」
「だああああああああああ黙れ黙れ!!!ユリウスそこになおれっ!!その腐った根性、僕がルルに代わって成敗してくれるっ!!!!」


 いつものように・・・・・・・・いや、いつもより何でかものすごい剣幕で怒るノエルの言葉を聞き流しながら、やっぱり考えることはルルのこと。
 この落ち着かない気持ちとか、幸せな感じとか・・・・・・・うまく説明できないものがなんなのかって、まだよくわからない。でも一緒にいたいっていう、どんどん膨らんでいく気持ちは嘘じゃないから。

「・・・・・・あー、なんだかルルの話してたら、ルルに会いたくなってきた。ごめん、ノエル。俺、ルルのところ行ってくるから、話はまた後でもいいかな?それじゃあね!」
「こら、待てユリウス!!僕の話を聞いてなかったのか!?今さっきお前はルルの半径1メートルに立ち入るなと・・・・・・・・・待てと言ってるだろう、話を聞けーーーーーーっ!!」

 ノエルの話声を背中に、駆け出す。
 会いたい会いたい、ただそれだけ。


 小さくて温かくて柔らかい・・・・・・・だけど誰よりも凛として、眩しい背中。


 すべての光を身に宿した彼女を探して、追いかけて。
 抱きしめてしばらく離さないなんて言ったら、ルルはどんな顔するだろう。
 そんなことを考えてただ走った。



 暗い歴史の闇に閉ざされた過去の時間。
 先の見えない日々の中に確かにあった、平穏ないくつもの時間。

 俺はきっと・・・・・・・・・忘れない。





End.
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