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「ネオロマ」
遙かシリーズ

君の笑顔が見たいからver.ヒノエ(遙か3、ヒノ望)

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 隣を歩く姫君に「大丈夫かい?」と尋ねれば、すぐさま明るい返事が返ってくる。
 結構連れまわしているにも関わらず、楽しそうに笑ってくれる気丈な姫君は、さすが自ら剣を振るって怨霊と戦っているだけあって、普通の姫君とは随分違う。
 「ヒノエくんこそ、疲れてない?」なんて逆に聞かれて、思わず笑ってしまった。
 まさか女の子に気遣われるなんて思ってもみなかったよ。

「ああ。望美と一緒にいて、疲れるなんてありえないよ。神子姫様の笑顔は、どんな疲れでも吹き飛ばしてしまう力があるからね」
「またそんなこと言って」

 ほんのり顔を染める姿は、普通の女の子にしか見えないのにね。まったく、本当に興味深い姫君だよ。
 まさかこのオレが、こんなにもたやすく1人の姫君に振り回されることになるとは思わなかった。今までもそれなりに恋をしてきたつもりだったんだけど、望美に対する気持ちってやつは、どうもいつもの恋とは違うようだ。
 ここまで望美の言動に一喜一憂してしまう自分がいるなんて信じられない。
 望美の笑った顔が見たくて、暇を見つけては京の散策に連れ出したりしている。少しでも長く傍にいたいなんて思うようになっている。

(これは・・・・・・・やっかい、かもね)

 本当にこの感情はやっかいだ。
 オレの判断ひとつで熊野が危険にさらされる。
 負ける戦はしない。オレが熊野を必ず守る。そのためにも情勢の見極めは必要だ。京に潜りこんだのだって初めはそれが目当てだったし、その目的は今も変わっていない。
 だから源氏の神子に対する、こんな本気に近い恋心は・・・・・・・かなり面倒なものだ。
 個人の感情で判断を鈍らせるヘマをする気はないが、気を抜けば望美に傾いた決断をしてしまいそうで。


「ヒノエくん?」


 望美の声で我に返る。
 オレとしたことが、つまらない物思いにふけって姫君を心配させるなんてね。

「ん?なんだい?」
「えっと、なんかヒノエくん考え込んでるみたいだったから」
「ふふ、姫君の美しさに見惚れてただけだよ。それよりほら、着いたぜ」

 嵐山にほど近い、人通りの少ない川沿いの道。
 そこを少し外れたところに一本だけ、美しい桃色の花弁を散らせながら凛と立つ、立派な桜の木があった。

「わあっ!!」

 思ったとおり、感嘆の声をあげて桜に駆け寄り、笑顔を零す望美の姿に自然と微笑みが浮かぶ。何気ない姿がこんなにも心の底から愛しいと思えるのは、きっと彼女じゃなければありえない。

「見事なもんだろ。満開の桜並木はもちろん美しいけどさ、一本だけで立派にたたずむ山桜もなかなか風情があると思わないかい?」
「うん・・・・・・・すごく・・・・・・綺麗・・・・・・」

 そう呟いて、望美は舞い降りてくる薄桃色の淡雪に手を伸ばす。
 それは何とも言えず幻想的で美しく・・・・・・・同時に、すごく儚いものに見えた。


「っ・・・・・・・・!!」
「ひ、のえくん?」


 望美が驚いた顔で振り返る。
 とっさに望美の肩をつかんだオレは、すぐに我に返っていつもの笑顔を貼り付けた。

「ああ、ごめんな。姫君があまりに綺麗で、桜と一緒に消えちまいそうだったからさ。つい、ね」

 冗談めかして告げた言葉は、嘘じゃない。
 本当に消えてしまいそうで、いなくなってしまいそうで。そう思ったら、いても立ってもいられなかったんだ。

(恐れているのか?オレが?)

 望美が消えてしまう。
 そう思った時、胸に浮かんだのは恐怖。何かを失うことへの恐怖心。長いこと忘れていた、その感情。

「私、いなくなったりしないよ」
「そうかな?望美は目を離すとすぐにどこかへ行ってしまいそうだからね。オレを置いてさ」
「そんなことしないよ」

 やけにきっぱりと言いきった望美に驚く。
 桜の舞う中で得意げに微笑んだ望美は、先ほどまでの儚さが嘘のように凛とその場に立っていた。

「言ったでしょ?私はヒノエくんに会いにきたんだよって」

 それは初めて出会った時、望美がオレに言った言葉。
 嬉しそうで切なげな彼女の笑顔とともに告げられた、とても不思議な言葉。
 思えばあの時から、望美に惹かれていたのかもしれない。初対面のはずなのに、懐かしさを感じさせる、凛としていて、だけど悲しそうな彼女に。


「私は、ヒノエくんと一緒にいたいからここにいるの。だからヒノエくんを置いていくなんてありえないよ」


 さも当然のように告げられた言葉に、余裕の表情を作ることができない。
 まったく、本当に困った姫君だよ。次に何をするのか想像もつかない。オレを驚かせるようなことをいつもしでかしてくれる。
 だから、オレは・・・・・・・。

「・・・・・・・ヒノエくん?もしかして、私が傍にいるのは迷惑・・・・・・かな?」
「まさか。こんなに麗しい姫君が傍にいてくれるなんて、願ってもないことだね。あまりにも望美が可愛いことを言ってくれるから、何と言っていいかわからなくなってしまったよ」

 スッと長い髪を一房すくって口付けると、望美は途端に頬を染める。
 ずいぶんと大胆なことを言ってくるかと思えば、これだけのことに照れるなんて。可愛いったらありゃしない。

「嬉しいねえ。望美がそんなにオレのこと思っててくれるなんて。それじゃあ、そのご期待にそえるためにも・・・・・・今夜は姫君の褥に忍んで行こうかな?」
「えっ、なっ!?」
「一時でもオレと離れたくないんだろう?」
「そ、そんなこと言ってないじゃないっ!!!!!!」

 顔を真っ赤にして照れる望美に笑顔を返せば、彼女は「またからかったでしょ!!」とますます顔を赤くして怒った。



 だから、オレは・・・・・・望美に惹かれてやまないんだ。



「オレも、お前と一緒にいたいから・・・・・・・ここにいるんだよ」



 少しだけ低い声で呟けば、言の葉に含めた本音を感じ取ったのか拗ねていた望美の顔が驚きに変わる。
 そして「ありがとう」の言葉と一緒に、とびっきりの華の笑顔を見せてくれた。



 お前の笑顔が見たいから。



 できる限り、お前の傍にいると誓うよ。





終わり
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