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「オトメイト系」
CLOCK ZERO

課題X:昔の遊び体験 中編~かるた~

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 かるたがいいと思うの。

 撫子がそれを選んだことに、別に大した意味はない。
 周囲は地味だなんだと言っていたが、他の選択肢よりは普通に全員で体験できる「昔の遊び」な気がする。鷹斗の缶けり辺りもいいかとは思ったのだが、正直、あちこち元気よく駆け回るタイプでもないので、面倒くさいという気持ちもあった。
 結局、この一言が決め手となったのかはわからないが・・・・・・CZの今回の課題は、「みんなでかるたをやる」ことに決定したのだった。



 広がる青空、サッカー部が練習をする校庭の隅にて正座する7名の小学生、土の上に広げられたキャラクターものの絵札の数々、3対3に分かれて向かい合う男子達の間に流れる緊張と秋の微風。

「よし、じゃあ始めよっか!ごめんね撫子、読み手をやってもらってもいい?」
おい待て。なに普通に始めようとしてんだ。明らかにおかしいだろ、この状況。いろいろツッコミどころが多すぎるぞ」

 あまりにもいつも通りの調子で鷹斗に笑顔を向けられ、思わず手元の札を読み始めようとしていた撫子は、理一郎のツッコミに我に返った。
 ・・・・・・・確かに、誰も不思議に思わない方がおかしい。明らかに、おかしい。

「む?なにがおかしいというのだ、理一郎。これはどこからどう見てもかるただぞ」
「うんうん、人気の格闘ゲーム『えすわいけー』のかるただよね!すっごいなあ、これ確か限定BOXかなにかの一部店舗のみしか扱っていない予約特典とかいう激レアものでしょ?よく持ってたよね、殿!」
「少し前にモデルの撮影をした時、でぃれくたーとやらにもらったのだ。たまたま手に入ったが、私くらいの年頃の方が喜ぶだろうと言ってくれてな。別にさして重要なものでもないが、くれるというのならばありがたく受け取るのも、上に立つものの素質だ」
「・・・・・・・・・なんでこんな価値もわからねえようなやつが激レアもん持ってるんだっつーの。ありえねえだろ。オレがどんだけ苦労してもゲットできなかったのに・・・・売ったらありえない値が付くんだぜ・・・・・永久保存がふつうだろ・・・・・こんなとこでただの遊びに使うなんて・・・・・」
「かるたを屋外で、しかも校庭の端っこ堂々と使ってやろうとしていることがそもそもおかしいだろって言ってるんだよ」

 何でどいつもこいつも当たり前の顔してかるたを校庭に広げてるんだ、と理一郎は疲れたように頭を抱える。
 かるたは、一般的には屋内向けの遊びだということは誰もが知るところだ。・・・・・・誰もが知っている、はずだ・・・・・と思っていたが、少し違ったのだろうか。

 ・・・・・・思えば、かるたに決まったところまではよかったのだ。
 終夜がかるたを持っていると言って取ってきてくれて(そのかるたがトラの好きなゲームの激レアグッズとかやらで、まあ少しすったもんだあったことは置いておいて)、鷹斗が「せっかく協調性を養う課外授業なんだし、どうせならチーム戦にしようよ」と提案し、読む役をひとりと3対3のチームにじゃんけんで分かれて(このチーム決めでもまたいろいろあったことは忘れて)・・・・・・そこまでは、まあよかった。

 が、そのかるたを終夜が当然のように校庭の片隅で広げ始めたあたりから、確実におかしくなった。

 かるただって、屋外でできないこともないだろうが、少なくとも校庭の砂だらけの地面の上に広げるようなものではなかったと思う。札が傷みそうだ。それこそ、トラがもったいないと嘆くほどのレアかるた、そんな扱いでいいのか。
 それを理一郎のツッコミが入るまで、当たり前のように現状を受け入れてしまっていたあたり、さすがCZの面子だ。個性が強すぎて、たまに常識の方が間違っているような気にもなる。


「あはは、いいじゃない、理一郎。たまにはこういうのも面白いよ?」
「そうだよ、りったん!青空の下でかるたなんて、すっごく新鮮で面白いって!」
「・・・・・・お前らのその無駄に爽やかなスルーっぷりが、本気でウザい」
「うるさいですよ、りったんさん。央の要望が通らず、あなたの提案が通っただけでも腹立たしいのに・・・・・いつまでも文句を言うなど、不愉快です」
「ふむ・・・・そういえば、【かるた】がどのようなものかは知っていたが、実際にやるのは初めてだな」
「どーでもいいからさっさと終わらせろよ。めんどくせえ・・・・・・」


 好き勝手にしゃべる面子を撫子は改めて見渡す。読み手の側に回ってしまったのは、少しつまらない気もするが・・・・・・これはこれで、全体を観察できて面白い。
 対戦のチーム分けは、鷹斗・円・央と理一郎・終夜・寅之助という組み合わせで落ち着いた。ちょうどいいバランスで分かれたような気がするメンバーは、それぞれ絵札を囲むように並んでいる。

「私も理一郎と同意見ではあるんだけど・・・・・・もうこれ以上何か言っても時間の無駄だから、とりあえず始めるわね」
「・・・・・・お前も本当に馴染んだよな、撫子」
「お褒めの言葉ありがとう。読むわよ?・・・・・・『ようぜん様どこですか! 今日も眉間に皺がよる』」
「しわ・・・・・眉間のしわ・・・・・うう~ん、りったんならすぐに思いつくんだけどなあ」
「うむ、理一郎みたいな絵を探せばいいわけだな」
「・・・・・どういう意味だ。というかそもそも、誰のせいでオレの眉間の皺が深まってると・・・・・・」
「いちいち気にすんなよ、加納。探すのに集中しろって」
「あ、あった。はい!」

 さっと動いた鷹斗の手が、一枚の絵札を取る。そこには『よ』の文字と、眉間に皺をよせた眼鏡のキャラクターの絵が描かれていた。
 ルールは普通のかるたと基本的には変わらない、ということにしている。読み上げられた札を示す絵札を正しく取ったら、自分のものにできる。最終的に、取った絵札の合計数が多いチームの勝ちだ。
 少し特殊なのは、勝敗を分けるのが「チーム全体の合計獲得枚数」だという点だ。たとえ個人戦ではトップの枚数を確保しても、同じチームのメンバーの取った枚数が少なければ、負けだってありえる。

「さっすが鷹斗くん!一番ノリだね!!よーっし、僕も負けずに頑張るぞ~~~撫子ちゃん、次次!」
「むう・・・・・相手に一本取られたか。これ以上差を広げられては、我らの軍も危ないぞ。ここはなんとしても挽回せねばならぬな。心せよ、寅之助、理一郎」

 早くも楽しくなってきたのか、央と終夜がイキイキと目を輝かせ始める。・・・・・・鷹斗を抜かした残りのメンバーは、お世辞にも楽しそうと言えた顔はしていないが。
 ここに大人しく座っているだけでも褒められるレベルの問題児だから、期待してはいけないのかもしれない。それでも、もう少しくらい子供らしく楽しめばいいのにとはちらりと思う。
 そんな風に冷めた目で見ている撫子も、あまり人のことは言えないのだけれど。

「『いざ戦え 経典争い 天冥戦争』」
「はいはいはーい!!」
「『くらえ!必殺・ガンダーラ!!』」
「ほらよ」
「『ごじょう、後ろ後ろー!!』」
「・・・・・はあ」

 順調に枚数が進む。出だしの結果を見る限り、両チームの手持ちはほぼ互角だ。
 なんだかんだ言いつつトラや理一郎あたりはちょっとだけ楽しみ始めている気がするし・・・・・・円も、表情は変わらないが、視線はじっと広げられた絵札に向けられている。この調子なら、案外そのうち盛り上がるんじゃないだろうか。


「えっと、じゃあ次・・・・・・」
「そこだ!」
「え?」


 次の札を読もうとする前に響いた声に、撫子は思わず動きを止めた。他の全員も、一斉にそちらへと注目する。
 声を出した張本人・・・・・終夜は、当然のように手を伸ばして絵札を一枚取っていた。
 ・・・・・・・・なぜか、すでに読み終わって脇に置かれていた、鷹斗の札を。

「え、え~っと・・・・・終夜、それ、俺の持ち札・・・・・・なんだけど」
「いかにもそうだな。だが、これはすでに読まれた札だろう?この【かるた】なる遊びは、読んだ札を数多く手に入れた方が勝ち、というルールであるはずだ。ならば、相手の得た札を奪い取るのもまた策のうち。すでに手にしたからと慢心した心こそ、そなたの敗因だ」
「・・・・・・・ものすごく正当論言ってるようでいて、実のところズルだろ、それ」
「何を言う。これは勝負、男と男の戦い、戦なのだ!例え卑怯と罵られようと、戦である以上、心を鬼にして上策を用いて勝利を得る決断をする・・・・・・それもまた、人の上に立つものに必要な素質だ。迷いは味方の死に繋がる。迷いは捨てるのだ、理一郎」

 ・・・・・・かるたって、そんな大仰な遊びだったかしら。
 心底そうツッコみたい気持ちをぐっと堪え、撫子は少し額を抑える。撫子の知っている範囲では、かるたにはそんなルールはなかったはずだし、いくら終夜が否定しようとさすがにこれはズルと言われても仕方ないレベルだろうと思う。

「えっとつまり、かるたはもう読まれた札を多く集めたチームが勝ちっていうゲームだから・・・・・・勝つためには相手の札を奪ってもルール違反じゃないし、本気で勝つためには相手から奪うことも必要・・・・・ってこと?わ~、すっごい、殿!!頭いいね~!!僕、そんな風に思いついたこともなかったよ。かるたってそんなルール無用のサドンデスバトルができる遊びだったんだね!!」
「そうか、すごいか!!すごいだろうすごいだろう、もっと褒め称えるがいい」
アホか。おい時田、お前のそれはただのヘリクツだろーが。遊びは遊びでも、ルールぐらい守っとけ。ほら、それとっとと海棠に返して・・・・・」
「はい」

 トラがそう終夜を諌めかけた時、先ほどとは別の人物の声が静かに凛と響いた。
 ぱしんという軽い音を立てて、トラの持っていた手札があっさりと別人の手に渡る。表情を変えることなく、そして見事なまでに空気を読まず・・・・・・円が、トラの手札を奪っていた。


「・・・・・・・・おいこら下級生、何のつもりだ」
「あなたの手札を奪いました。隙だらけでしたので」
「ほぉ~~~~・・・・・・上等だ、オレにケンカ売ろうってか?」
「かるたとは、ルール無用のサドンデスバトルと央が言いました。先ほどまでよく遊び方がわかりませんでしたが、そういうことならわかりやすいです。あなた方の手札を奪い、ぼくと央の手札を守ればいいのでしょう?」
「奇遇だな、オレにとってもその方がわかりやすくていいぜ・・・・・・ようは、お前らをぶっ潰せばいいだけの話だろ?マジで泣かすから覚悟しとけ」


 再び、トラと円の間で激しい火花が散る。・・・・・・完全に二人とも、相手から手札奪い取る気満々だ。むしろ、それ以外には興味もないというばかりに闘志溢れる目をしている。
 どうしようと撫子は他のメンバーを見渡す。このまま進めたらとんでもないことになりそうだし、かと言ってここで止めても止まってくれなさそうな気がしてならない。
 さりげなく自分の手札を手元に避難させている理一郎は、もう勝手にしろと首を振っている。終夜はそもそも期待できないし、央は賛成派のようだし・・・・・頼りはもはや、鷹斗だけだ。
 困り果てた撫子の視線に気が付いた鷹斗が、「大丈夫だよ」とにっこり笑った。

「撫子、とりあえず続き、読んでくれる?」
「え、で、でも・・・・・・」
「平気だよ。殴り合いとか危険なことになったらさすがに止めるし。折角だから、最後まで遊ぼう」
「おい鷹斗、正気か?とっととこんなくだらないこと止めにして・・・・・・」
「理一郎。俺、思ったんだ。終夜の言うとおり、かるたのルールって読み札と一致する絵札を多く取った方が勝ちなんだけどさ・・・・・すでに取った相手の絵札を奪ってはいけないなんて、言ってないんだよね。つまり俺が手札を取られたことも、ルールの落とし穴に気が付けなかった俺自身の油断が招いた結果・・・・・・俺、まだまだ甘いなあ・・・・・・自分が恥ずかしいよ」

 ・・・・・・・なぜだろう。そうやって謙虚に俯いて反省している鷹斗の後ろに、何か黒いものが見える気がする。
 気のせいかと少し目をこすった撫子の前で、鷹斗はいつもの笑顔を浮かべた。いつもよりむしろ若干清々しい・・・・・・何やら吹っ切れたような、明るい笑顔で。


「だから俺、ここからは全力で行こうと思うんだ。本気で、勝ちを狙っていくから・・・・・よろしくね?」
「・・・・・・・・・・お前・・・・・・・実はものすっっっっっごい負けず嫌いだろ」
「え・・・・・・っと、じゃあとりあえず、進める、わよ?」


 心底嫌そうな理一郎と本気を出してくるらしい笑顔の鷹斗を見比べ、撫子はひとつ咳払いをする。
 全員が再び同じように地面に座り込むが、そこに漂う緊張感は最初の頃と比べものにならないほどに張りつめている。

「次・・・・・・『チートキャラだよ 釈迦如来』・・・・・・」
「む、そこか!」

 真っ先に動いたのは終夜だった。数瞬遅れて他の手も動いたが、もうその時には終夜の右手が札を捕えようとしているところだった。
 思いっきり・・・・・・真横から、振りぬく形で。



「「「「「「あ」」」」」」
「おお」



 ぶあっさ、と。絵札が綺麗に舞う。
 かるたなどの札を取り合う遊びは、目的の絵札を横に弾き飛ばすのが一般的な取り方だ。上から下へと動くよりもずっと早く取れるし、対戦相手と同時に動いた時にどちらが札を取ったのかの判断がしやすくなる。
 が、いかんせん・・・・・終夜の服装は、その取り方に向いていなかった。

 動いた右手は、やや長めの袖口によって巻き込まれた他の絵札ごと、【ち】と書かれた絵札を真横に弾き飛ばした。砂埃をあげ、それはもう派手に弾き飛んだ絵札は、さらにタイミングよく吹いてきた強めの風によって飛ばされ・・・・・・
 結果、呆然と見守る彼らの前で、絵札の3分の2ほどが校庭にてんでばらばらに散らばると言う悲惨な状況が展開されたのだった。


「おお、なかなか綺麗に飛ぶものだな。面白い」
とぉ~~きぃ~~たぁ~~~!!!テメーあれすっげーレアもんだって何度言ったらわかんだよ!!つーかその前に袖めくれ袖!!普段から何もないとこでコケるわ、ボーっとするわしてんだから、袖からちゃんと手ぇぐらい出しとけ!!顔面からコケたらどうするつもりだ、お前そんなんでも一応キッズモデルだろーが!!」
「何を怒っておるのだ、寅之助。そなたまた【かるしうむ】が足りていないのだな。牛乳と小魚を食べるとよいぞ」
「よーっし、ちっと歯ぁくいしばれ。殴らせろ」


 胸倉を掴まれ、今にも殴られそうな勢いで叱られても、終夜は全く堪えた気配がない。相変わらずぼんやりと首を傾げている終夜に疲れたのか、トラが特大のため息をついて終夜を離す。
 ・・・・・・なんというか、本当にさりげなくいいコンビだ。もっと交流を深めれば、トラと終夜は親友にもなれるんじゃないだろうかとさえ思える。

「うわあ~見事に吹っ飛んだねえ・・・・・・あれ全部拾ってくるの、大変そうだよ~~」
「そうですね、いっそ芸術的なまでの吹っ飛び方でした。何枚か札がなくなってしまっていても、おかしくないと思います」
「ええ。なんだか探すだけで、放課後終わっちゃうんじゃないかしら?」

 英兄弟の視線をたどり、撫子も同意の言葉を返す。
 札の中には、練習中のサッカー部がいる辺りまですっ飛んでいるものもある。踏まれたり、ボールに弾かれてまた少し遠ざかったり・・・・・・あるいは校庭近くで遊んでいた別の生徒が見つけて、拾い上げたりもしている。
 早いところ回収した方がいいだろうが、央の言うとおり、これを全部集めてくるのは大変そうだ。

「じゃあ終わりでいいだろ・・・・・・わざわざ拾ってまで、かるた続ける意味もないしな」
「・・・・・・いや、わざわざ拾ってくる必要なんて、最初からないよ」

 いいからさっさと終わってくれと言わんばかりの理一郎を、鷹斗が遮った。
 全員の視線が再び鷹斗へと向けられる。CZのリーダーでもある少年は、にこやかな笑顔で続けた。


「かるたをやりながら、集めてくればいいんだよ」


 ・・・・・・・・散らばっている絵札と鷹斗の笑顔を、撫子は思わず何度も見比べた。
 つまり、この状態で・・・・・・この、もはや、かるただけじゃなく、宝探し要素やら情け無用の手札奪いあい要素やらの混じったカオスなルール状況下で、ゲームを続行しようと。鷹斗はそう提案しているわけで。

「ほ、本当にやるの・・・・・?」
「ほら、一ヶ所に全部集まっているより、探す場所が広い方がやりがいもありそうじゃない?チーム戦なわけだから、読まれた絵札を取りにいっている間、残ったメンバーが相手の妨害をしたり手札を奪ったり・・・・・いろいろ作戦の範囲も広がるしね。新しい形のかるただと思って、やってみるのも面白いと思うんだ。折角だし、ね!」

 ・・・・・・「折角だし」の一言で、片づけられてしまう鷹斗を改めてすごいと思う。違う意味で、撫子は心底感心した。
 頭のよすぎる人物の考えていることは、たまに本気でわからない。


「おもしろそ~~~~!!僕、かるたがこんなハラハラドキドキする遊びだなんて知らなかったよ!!スリル満点だね!!」
「央が楽しそうなら、それでいいです。明らかにありえないルールになっていて、非常に面倒なことこの上ないですが・・・・・・央がこのかるたを楽しむと言うのなら、ぼくは央をあらゆる危険から守るために戦うまでです。ついでにトラさんにだけは絶対に負けません。それはなんだか屈辱ですので」
「・・・・・・・上等だ。オレだって、やるからには負けなんざありえねえっつーの。せまっこいところでちまちま戦うよか、思いっきり走って暴れる方が性に合うって話だしな」
「よし、仕切り直しというわけだな。モノども行くぞ、いざ決戦の時!敵は本能寺にあり!」
「あはは、終夜、本能寺まではさすがに遠いよ?」


 てんでバラバラのようで、妙に団結しているようにも見える面々から一歩離れ、撫子と理一郎は同時に顔を見合わせる。
 撫子の手には、読んでいない札がまだ半分以上握られている。その分厚さが、今は憎い。


「・・・・・・まだ続く、のか・・・・・・これ・・・・・・」
「・・・・・・続いちゃう・・・・・みたい、ね」


 ほぼ同じ表情を浮かべ、幼馴染二人は、同時にため息を吐く。
 そんな憂鬱な音は、他の誰にも届かず・・・・・・二人を呼ぶ央の騒がしい声に、綺麗にかき消された。





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