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「QuinRose」
アリスシリーズ

アイジョウ表現デンタツ方法(ハートの国、エスアリ)

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 いつもはしっかりと着込んだ黒い服を僅かに乱し、肌蹴させた胸元から見える、それなりに日焼けした肌。
 がっしりとした胸板に体を押し付けるように抱きしめられ、少しでも顔を動かせば唇が触れてしまいそうなほど近くで彼の肌蹴た場所と対面させられている私は、下手に動くこともできないまま大分長いこと硬直している。
 腰に回されたエースの腕は力をいれているようには見えないのに、私が逃げることを決して許さない。下手に暴れたら痛い目を見そうな気がするので大人しくしているけれど、いい加減にこの体勢でいることにも疲れてきた。
 この状態から解放されるには、私かエースのどちらかが諦めるしかない。

「どうしたんだ、アリス?溜息なんかついて。あ、誘ってる?」
「誘ってない」

 これ以上ないくらいキッパリ言い切っても、エースはどこ吹く風といった声で笑う。
 肌蹴た胸元に顔を固定されているせいで、今エースがどんな顔をしているかはわからないが・・・・・・・・きっといつものような爽やかな笑顔に、獲物をいたぶるような楽しそうな色を宿した悪趣味な瞳で固まったままのアリスを見下ろしているに違いない。

「え~、だってこんな状態で溜息つかれたらさ・・・・・・・・息が直接首に当たって、なんかすっごくイヤラシイ気分になっちゃうじゃないか。それに君が喋るたびに、君の唇が俺の肌を掠めて・・・・・・・・・・・焦らされてるみたいだ。アリスってば大胆~~~」
「・・・・・・・・・・・・・・」

 もはや何か言うことすら身の危険を高めるだけだと気がつき、いろいろと言ってやりたい言葉をグッと飲み込む。
 かと言って、このまま黙っていたらエースの好きなように流されかねない。
 確実に現状を楽しんでいるエースが諦めるという選択肢は、ないも同然だろう。そうなると今のこの膠着状態を突破するには、私が諦めるということで・・・・・・・・・。

(うううううう・・・・・・・・最悪。ムリ!!絶対ムリに決まってるじゃないっ!!キスマークなんてっ!!!!)

 そう、エースが胸元を肌蹴ているのも、私がそこに顔を押し付けられたままでいるのも、全部ただエースが私にキスマークをつけさせたいがためだったりする。
 なんでそんなことになったかはあまり覚えていないが・・・・・・・というか思い出したくもないが・・・・・・・ただあまりにもしつこくて体力バカなこの男への嫌味を口にしたら、何故かこういうことになってしまったことだけはなんとなく覚えている。
 普段だったら人の言うことを聞こうとしないエースに私がいろいろと諦めることが多かったのだが・・・・・・・・・さすがにコレは簡単に諦めるには抵抗がありすぎる。諦めて実行に移したところで、エースがそのまま大人しく解放してくれるとは思えない(むしろ絶対に何かしてくる)し、そもそも私は「やれ」と言われてすんなりできるほど恋愛慣れしていない。


「アリス、こ・こ♪」


 トントンと肌蹴られた鎖骨付近を指差し、妙に楽しそうなエースを今すぐ殴り飛ばしてやりたい。
 ・・・・・・・・・報復が恐ろしいので実際にはやらないけれど。

「簡単だろ?俺のここに君の跡を残すだけだ。いつも俺がアリスにしてることなんだから、わからないことなんて何もないだろ?」
「・・・・・・・・・・こんの×××××」

 あまりの苛立ちに思わず悪態が口をつく。
 その瞬間に少し唇がエースの肌に触れ、思わず顔が赤くなるのを感じた。妙にうるさい心臓の音にエースが気づかないことを願うしかない。

 相手に触れられることと自分から触れること。

 似ているようで大きく違う行動を求められ、自分が流されるままに動いていたことを改めて思い知らされる。流されるままは楽だ。言い訳がいくらでもできるから。けれど自分で動いてしまえば・・・・・・・・・何も言い訳ができなくなる。
 エースのことを好きだと、自分から認めてしまいそうで。
 それがなんだか、怖い。


「ほ~ら!アリス、あんまり焦らすと・・・・・・・俺、ひどいことしちゃうよ?」


 いつまでも動こうとしない私に痺れを切らしたのか、エースが耳元に唇を寄せて囁く。
 口調はあくまでも爽やかなのに、告げられた言葉は背筋をぞわぞわと這い回って凍りつかせる。並々ならない危険を感じ、自由にならない頭をなんとか横に振って必死に拒絶を示すと、「じゃあ早く、ね」と宥めるように言われてしまった。
 どうあっても譲る気のないらしいエースに、今度こそ心底諦めの溜息をついて力を抜く。


 恐る恐る指し示された場所に唇を触れさせ、軽く吸い付く。
 肌に噛み付かないように注意しつつ、ちょうど鎖骨の少し上辺りに跡を残す。抱きこまれているせいで感じるエースの熱だとか、匂いだとかに包まれてなんだかくらくらとした。
 あまりにもドキドキしすぎておかしくなりそうな頭が、不思議な充足感を伝えてくる。彼に自分の意思で触れられることに、幸せを感じてしまいそうになる。

 まだ認めたくない気持ち・・・・・・・傍にいなければ耐えられないほど、エースを好きになってしまっている気持ちを・・・・・・・・素直になれない感情が、溢れてしまいそう。

 そんな小さな恐怖を感じて顔を離そうとした途端、ぐいっと頭を再び引き寄せられ、また同じ場所に唇を近づけさせられた。

「ちょっ・・・・・はなっ・・・・・・・」
「ダメだよ。そんなんじゃ跡なんて残らない。もっと強くしなきゃ・・・・・・・・こんなふうに」

 お手本、とばかりに私の首筋にチクッと覚えのある痛みが与えられる。
 しかも離れ間際にぺろりと湿った感触が走り、思わず体が小さく震えた。


「・・・・・・・・・・ね?わかった?」


 艶のある声で囁かれ、わかったらやり直しねなんてトドメの言葉までかけられて泣きたくなる。
 何だかこの後の展開が一瞬頭を駆け巡って、さあっと血の気が引く。



「俺に所有の印をつけてもいいって思えるの、君だけだぜ」



 人の気も知らないで、勝手なことを言う。
 私は誰のものでもないし、貴方だって誰かのものになることを嫌うくせに。どうしてそんな本気で思ってもいなさそうなことを言うのか。

 ―――でももっと腹が立つのは。


 そんな言葉にどこか嬉しいと感じてしまっている私の心。


 湧き上がる悔しさと憤りをそのままエースに向け、私はうっすらとしか赤みの残っていない肌に。
 今度は思いっきり噛み付いた。





End.
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