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「QuinRose」
Clover's Little Girl Story~パパは心配性~

パパには内緒!~前編~

 ←Only Sweet Day(ブログ企画、ボリアリ) →パパには内緒!~後編~
 やあ、全国のお嬢様方、ご機嫌うるわしゅう。
 私はクローバーの塔の主、ナイトメア=ゴットシャルク。とても偉くて、それはもう尊敬の厚い、優秀で実に頼りになる男だ。

 そんな尊敬される上司の見本のような私ではあるが、たまには頭を悩ませることもあるというか・・・・・・どう対処すべきか困ることもある。
 例えば今、私の目の前で重っ苦しいオーラを纏いながら溜息ばかりついている側近とかが、まさにそれだ。

「・・・・・・おい、グレイ」
「はあ・・・・・・」
「グレ~~~イ?聞いてるか?・・・・・・こら、上司の呼びかけを無視するんじゃない!!」
「・・・・・・はあ・・・・・・」

 ・・・・・・重症だな。

 グレイは仕事に関してかなり優秀だ。なにせ、この私の補佐をしているわけだからな。できる部下であるのは当然だ!!なにはともあれ、その「仕事のできる部下」がここまでド凹みしているとなると、放っておくわけにもいかない。仕事にも支障がでるし、グレイがこのままだと困るのは私だ。
 何よりも、私は部下を気遣える優し~い上司だからな!!部下の抱える深刻な悩みのひとつやふたつ、あっという間に解決してみせようじゃないか。
 ・・・・・・それに、こいつが仕事中にも関わらず落ち込む理由なんて、どうせ決まっている。


「・・・・・・グレイ。アリスか?それともアクアか?」
「・・・・・・どちらも、です」


 案の定、この二つの名前を出した途端に反応が返ってきた。
 グレイを落ち込ませることができる人間なんて、世界中でこの2人しかありえないと断言してもいい。
 アリスとアクア。グレイが溺愛している奥さんと一人娘だ。

 上司の私を差し置いて結婚した挙句、ものすごく可愛らしい娘までもうけているのが少々気に食わなかったりもするが・・・・・・まあ、一番の部下と大切な友人の夫婦生活だ。二人が幸せならそれはそれでいいと思っているし、私もあの家族を見ていると嬉しい気分になる。
 何より娘のアクアは、あのグレイの血を少しでも引いているとは思えないほど可愛いからな!!私のことを純粋に尊敬してくれる、とてもいい子だ。アリスの面影を少し持つ子に、ああも慕ってもらえるのは悪い気がしない。・・・・・親バカなグレイにそんなこと言おうものなら、上司とは言え睨まれそうな気もするが。

「何をしたんだ、お前。どうせまた過保護に構いすぎて、両方から呆れられたんだろう?」
「いえ、俺は何もしていない・・・・・・はず、なんですが・・・・・・何故か理由もなく、二人に避けられているような気がして」

 ぽつぽつと語るグレイは、やっぱりどこまでも暗い。
 基本的に感情には乏しく、顔には出にくいタイプだが・・・・・・落ち込んだ時や不機嫌な時は、わりとわかりやすい。普段よりも心が読みやすくなるし、全体に漂うオーラが黒い。そういう辺り、大人ぶってはいるが、グレイもまだまだ青い。嫉妬心全開の時のこいつが、すました顔の裏で何を思っているのか・・・・・・一度くらいアリスに見せてやりたいものだ。

「どうやら何かを隠しているようなんですが、俺には教えてもらえないんです。さり気なく問い詰めようとしても、アリスにははぐらかされるし、アクアには・・・・・・・しつこいパパは嫌い・・・・・・・・と、天使を思わせる笑顔のまま、ばっさりと言い切られて・・・・・・」

 それは・・・・・・娘バカなグレイにはきついだろう。
 最近逞しくなってきたな、アクアも。なんというか、計算高さが少し身についてきたというか、ナチュラルに辛らつなことを口にするようになってきたというか。ますます性格がアリスに似てきたな。いや、もしかして父親の方か?あのたま~~に見える計算高さは。


「これが反抗期というやつでしょうか、ナイトメア様・・・・・・そ、それともまさか、アクアに変な男でも・・・・・・!?アリスはそれを俺に悟られまいと・・・・・・!!」
「落ち着けグレイ、アクアはまだ子供だ」
「何を言っているんですか、子供だとかそんなものは関係ありません。アクアはあんなに可愛くていい子なんですから、性質の悪い男に騙されたりする可能性だって・・・・・・!!」
「だ~か~ら!!そんな心配はもう少し大人になるまでとっておけ!!あと数年は大丈夫だ多分!!」


 こいつはアクアをいくつだと思っているんだろうか。いやまあ、この世界に時間という概念はないが・・・・・・それにしたってアクアはまだまだ幼い。普通に換算すれば5歳になるかならないかくらいの相手をつかまえて、恋人の心配をするのはどうかと私も思う。よっぽど幼児趣味があるやつじゃない限り、現段階のアクアを「女」として見るような男はいないだろう。
 ・・・・・・相手は生まれたばかりの娘を前に、「結婚相手は自分を越える男じゃないと認めない」とか真顔でのたまうような男だから、あえて深くはツッコまないが。

「アリスとアクアがお前に何か隠し事しているのは、別に恋人ができたとかそんな理由じゃない。それは私が保証してやろう。私が言うんだから間違いない」
「・・・・・・・では、何だと言うんです?」
「さあな。それは私にもわからない」
「・・・・・・心が読めるでしょう、あなたは。ずるいですよ」
「ずるいと羨ましがられたところで、私にだってわからないことはある。表面的なことは覗けても、奥底に仕舞いこんだ気持ちまで見えない。アリスもアクアも、最近はそういうところを隠すのがうまくなってきたからな・・・・・・まったく、誰の影響なんだか。妻と娘にまで悪影響を与えてくれるな、私が読めなくて困る」

 わざと恨めしげに言ってやると、少しだけグレイの顔が和らぐ。
 まったく、わかりやすいやつめ。ほんの少しその幸せそうな顔が羨ましいと言ったら、こいつはどんな顔をするだろうな。ああ、羨ましいさ・・・・・・特別な存在に自分が影響を与えることができる、なんて。無意味で無価値な私達が、何かを変えていけること。ただそれだけで、役割以外の「意味」が生まれる。それはこの世界の誰もが望むこと。

 存在する意味を新たに見出したグレイ、お前を羨ましく思うと同時に、誇りに思うよ。さすが私の部下だ。
 だからこそ私は、彼らの幸せを応援したいと、守りたいと思うのだろう。


「ほら、いつまでも暗くなってるんじゃない!私までつられて気分が重く・・・・・・ううっ、なんだか重くなりすぎて・・・・・・気持ち悪くなってきた・・・・・・」
「ナイトメア様、あなたって人は・・・・・・」


 特大の溜息をつきながら、グレイが手にした書類を私の目の前に遠慮なく置く。
 元に戻った途端、この鬼めっ・・・・・・・!!病弱な上司を労わってやろうという気はないのか、全く。私は偉いんだぞ尊敬されているんだぞ!!こんなに部下思いの上司なのに・・・・・・情けの欠片もないな、こいつは!!
 こみ上げてくる嘔吐感を堪えつつ、グレイの説教を右から左に聞き流しつつ、先ほどまでグレイが落ち込みまくっていた原因について考える。

 ・・・・・・本当は、アリスとアクアの秘密にしていることを、知っているのだが。

 まあ、私が教えてやることじゃない。教えたりしたら、あの二人から恨まれそうだ。それは遠慮願いたい。
 近いうちにわかることだろうから、それまでは・・・・・・まあせいぜい悩めばいいさ、グレイ。





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