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「QuinRose」
アリスシリーズ

Children Garden(ブログ企画、ハートの城&時計塔)

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 それは、ハートの国でのある時間帯のこと。

「・・・・・・まさかとは思うけど、ペーター・・・・・・?」
「ああっ、アリス!!あなたは今日も美しいですね。愛しい人、大好きです愛しています。僕の全て!!」
「あーうん、わかった。ペーターね、その電波な発言をするウサギがペーター以外にいると思いたくないから信じるわ。・・・・・・・ということは、もしかして・・・・・・」
「?なんじゃ、アリス。そんなに不思議そうなものを見るような目をしおって。それにしてもほんにうるさいウサギじゃのう・・・・・小さくなって少しはマシになったとは言え、やかましいこと。首を斬りおとしてやろうか」
「・・・・・・ビバルディよねえ、明らかに」

 アリスは目の前にいる二人を何度も見比べながら、呆然とした呟きを零した。
 ベッドの上にあがりこんでニコニコと花を飛ばしそうな勢いで微笑む、白い髪とウサギ耳、そして赤いガラス玉のような綺麗な瞳の・・・・・・・美少年。
 ドアの前に不機嫌そうな顔でたたずむ、赤いドレスを身にまとった、黒い巻髪と傲慢そうな瞳の・・・・・・美少女。


 恐ろしく見覚えのある格好だが、違うのはその二人が子供の姿だというところだ。


 アリスの滞在地であるハートの城の女王と宰相さまは、確かもっと年上だったはずだ。
 今アリスの目の前にいるウサギ耳の美少年とお姫様の姿の美少女は、知り合いの双子よりもっと年下・・・・・・それこそまだ10歳に満たないような子供に見える。

「な、何があってそんな小さくなっちゃったの・・・・・?」

 ほんの僅かな午睡から目覚めたばかりの頭がいまいちついていかない中、アリスは何とかそう問いかける。
 ワンダーランドの非常識なことには慣れてきたつもりだったが、まだまだ甘かったらしい。まさか自分より年上の人間が、いきなり子供になってしまうなんて。しかも二人も。

「ああ、別に大したことではない」
「いやいや、大したことだから。驚くから、普通」
「すみません、アリス。驚かせてしまいましたね。大丈夫です、少し時間が逆行してしまっているだけですから。時間帯が変わればすぐに戻りますよ」
「この世界ではたまにあることだ。驚くほどのことではないよ」
「・・・・・・・・へえ」

 意味がわからない。
 アリスは疲れたように溜息をついた。時間が逆行したからと言って、何で子供の姿になるのだろう。しかも彼らが来ている服は、いつもと変わらない。
 ・・・・・・・服まで伸縮自在だなんて、どんなメルヘンだ。
 普通こういう時はぶかぶかな服になってしまって~とかになるんじゃなかろうか。服まで時間が逆行したとでも言うんだろうか。つまりそれじゃあ、子供の頃からこの二人はこんな格好していたとかそういう・・・・・・

(・・・・・・・・やめよう。なんか疲れてきたわ)

 考えるだけ無駄な気がして、アリスは軽く頭を振った。
 不意にくいくいと手を遠慮がちに引かれ、そちらへ目をやる。心配そうにアリスを覗き込む幼い赤の瞳と視線がぶつかった。

「アリス、どうかしましたか?具合が悪いんですか?」
「っ・・・・・・・・」
「?アリス?」

 純粋に心配そうな表情を幼くも美しい顔立ちに浮かべ、白い耳をへたりと垂らした少年。
 今ほどペーターをウサギらしく思ったことはない。


(かっ・・・・・・・かわいいっ・・・・・・・・!!)


 思わずぎゅっと小さい体を抱きしめる。
 突然のことにあたふたしているペーターを他所に、綺麗なフワフワのウサギ耳やら手触りのいい髪を存分に堪能する。少ししてから嬉しそうに抱きついてくる小さな腕も気にならない。大人姿だったら殴り飛ばしているようなことも、今は許容できるから不思議だ。

「あ、アリス!!?ぼ、僕嬉しいです。あなたがこんなに積極的になってくれるなんて!!これが愛、愛ですね!!」
「~~~~~~~~やだもうどうしよう、本当に可愛いっ!!変態発言も気にならないっていうか、むしろ可愛く聞こえてくるから不思議だわ!!ずっとその姿でいてほしいくらい!!」
「もちろんですアリス!!あなたの望みなら、僕は一生この姿でいても構いませんっ!!あなたにこんなに喜んでもらって、しかも抱きしめてもらえるなんてっ・・・・・・感激です!!」
「・・・・・・どうせ次の時間帯には元に戻るぞ?」

 呆れたようなビバルディの声に、はっとアリスは顔をあげる。
 今の姿のビバルディも恐ろしく可愛らしい。年の割には生意気そうな顔立ちだが、それが逆に可愛らしいというか・・・・・とりあえず彼女も抱きしめておきたくなったが、少し堪えてアリスは立ち上がった。

「ビバルディ、私ちょっと出かけてくる!!」
「?あ、ああ。構わぬが・・・・・・急にどうしたのじゃ?」
「他の領土も見てくる!!ビバルディとペーターがそうなっているってことは、もしかして他の人達も子供になってるかもしれないでしょう?気になるから、ちょっと行ってくるわね」
「・・・・・・・まあ、滅多にないことだからね。存分に他の奴らの情けない姿を見てくるのもよかろう。行っておいで。早くしないと、時間帯が変わってしまうぞ?」
「ありがとう!!」
「そ、そんな!!待ってくださいアリス・・・・・・!!」

 慌ててすがり付いてくるペーターに待っているよう言おうと振り返った瞬間・・・・・・・目の前の反則的な姿に、アリスは完全に硬直した。
 ウルウルと少し瞳を潤ませながら、アリスのワンピースの裾をはっしと捕まえていたのは・・・・・・・真っ白なフワフワの、仔ウサギだった。

「どうしても行くというのなら、せめて・・・・・僕も、連れて行ってください・・・・・・!!」

 元々のウサギ姿にも弱いのだ。可愛さ倍増のそのお願いを断れるはずもなく・・・・・・
 結局、アリスは仔ウサギ姿のペーターを抱えたまま、城を後にしたのだった。





 時間帯が変わるのが長いか短いかはその時によるとはいえ、一時間帯で変わってしまうというのなら、せいぜい回れて一箇所か二箇所くらいだろう。
 誰の子供姿を見てみたいか少し考え、アリスはある場所へと足早に向かった。
 どこへ向かっているか気が付いたペーターが、アリスの腕の中で不満そうに呟く。

「あんな奴のところなんて行かないで、僕と一緒にお茶でも・・・・・・」
「滅多にないことなんでしょう?なら見ておかなきゃ」
「・・・・・・楽しそうですね、アリス。いえ、あなたが楽しそうなのはいいことなんですが」
「あっれ~~~?アリスじゃないか!」

 がさがさという音とともに、不意に飛び出してきた小さな影にアリスは足を止めた。
 頭についた葉っぱを払いながら、爽やかに笑う赤いコートの少年。その背中には、明らかに背丈と見合っていない剣が背負われている。
 その剣と見ているだけで少し疲れる爽やかすぎる笑顔の持ち主は、一人しかしらない。

「・・・・・・・・・・エース?」
「うん、そうだよ。いやあ、参ったよ。よりにもよって道に迷っている間に小さくなっちゃうんだもんな。大変だったぜ~。歩幅は小さいし、力も大きくなったときより出ないしで面倒くさくて。この体になっちゃうと、剣が扱いづらいんだよな。本当困っちゃうぜ、ははは!!」

 服のサイズは変わるのに、剣のサイズは変わらないのか。基準がわからない。
 アリスはまじまじと明るく笑うエースを見つめた。
 活発そうな明るい少年、といったイメージそのままだ。冒険好きで、よく迷子になってしまうのも・・・・・まあ、このくらいの年の男の子ならばそんなにありえないことではないかもしれない。巨大な剣を背中に背負っているのも、ヒーローものの真似ごとだと思えば可愛く感じる。
 ・・・・・・・残念ながら、あの剣はオモチャでもなんでもなく真剣だと知っているけれど。

「あ~、やっぱりペーターさんも小っちゃくなってたんだね。うんうん、ペーターさんはその方が可愛いよね。仔ウサギっていいよなあ・・・・・・食べてもうまいし。俺、何だかお腹すいてきちゃったよ」
「君は小さくなっても相変わらず××××ですよね・・・・・・・ちょうどいいです。今ここで、その目障りな笑顔を永久に見なくて済むようにしてさしあげますよ」

 仔ウサギの姿から人型になったペーターが、アリスの腕から抜け出してエースと真っ直ぐに対峙する。その手には子供が持つには少々不相応なサイズの銃が握られていた。
 対するエースも子供が浮かべるには少々性質の悪い笑みを浮かべ、背負った剣の柄に手をかける。
 緊迫した空気。まあいつものことではあるが・・・・・・本物の銃弾やら真剣やらが交わる、手加減なしの殺しあいだ。ビバルディ曰くの「じゃれあい」だが、アリスは毎度毎度ペーターとエースのやり取りにはハラハラさせられっぱなしだ。

(・・・・・・・なのにどうしてかしら。今はどう見ても、子供同士のちゃんばらにしか見えない・・・・・)

 姿が悪いのか、なんだか微笑ましいもののように思えてくるから不思議だ。
 どちらも本物の銃と剣を使ってやりあおうとしているというのに、彼らが持っているものがオモチャに見える。


「道の真ん中で何をしている。邪魔だ」


 不意に素っ気ない声が後ろからかけられる。
 全員の視線がそちらに注がれる。いつの間にかアリスのすぐ傍にいたのは、肩より少し長い程度の濃紺色の髪をした少年だった。
 少し地面に引きずりそうな黒のロングコート、胸元の時計、そして理知的でどこか冷たい・・・・・ひどく生意気そうなムスッとした表情の・・・・・・・


「ユリウスかわいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!」
「ぐあっ!?い、いきなり何をするんだアリス!!!」
「ああああああああああああああああああああああっ!!!?ひどいです、ずるいですアリス!!!そんな奴を抱きしめないでくださいっ!!」
「あははっ、ユリウス役得だなあ」


 今まさに向かおうとしていた時計塔の主、ユリウスの子供姿に、アリスは思わず感極まったように抱きしめる。
 あたふたと顔を真っ赤にして照れている少年は、もう一目見た時からユリウスだと確信できた。ものすごく生意気そうな顔つきは、まず間違いない。

「もうユリウスの子供姿が気になって気になって!!予想以上だったわ~vv絶対髪は今より短いだろうなって思ってたし、もう頬っぺ引っ張ってやりたくくらいに生意気そうな顔してるんだろうなって確信してたわ!!もう可愛い~ユリウスってば可愛い~~~~~」
「・・・・・・・褒められているのか、それは。ちっとも嬉しくないんだが。それよりいい加減に、は、離せ!!」
「うふふ、そうやって照れるところも予想通りというか♪顔真っ赤にしちゃってもう~~~vv」
「アリス、お前キャラ変わってるぞ!?」
「アリスやめてください!!そんな男に抱きつくなんて、雑菌が移ってしまいます!!抱きしめるなら僕だけを抱きしめてください、アリス~~~~~~!!」
「・・・・・・・・お前は小さくなっても変わらないな、白ウサギ」
「あ~あ、腹減ったなあ・・・・・・ウサギでも狩ってこようかな」

 てんでバラバラに暴走している面倒な知り合いの真ん中で、ユリウスは軽く天を見上げる。
 空の色がかすかに青から黒く変わり始めている。もうすぐ時間帯は変わる気配はするが、体が元に戻ったとして、しばらくこの面倒な面々から逃げ切れるとは思えない。
 声をかけなければと内心で後悔しながら、ユリウスは深々と溜息をついた。



 結局、ここでワイワイとやっているうちに時間帯は変わり。
 すっかりもとの姿に戻ってしまった知り合いを前に、アリスは心底残念そうに肩を落としたのだった。





End.
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