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「QuinRose」
アリスシリーズ

イメージカラーver.オレンジ(ハートの国、エリアリ)

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 エリオットと言えばにんじん。
 そんな方程式が出てくるくらいだから、エリオット=オレンジという方程式が出てくるのも、多分それほど不思議じゃない。
 実際、エリオットはオレンジが似合うとアリスは思っている。彼が身につけている服は暗い色合いだけど、あの気を許した人限定の人懐っこい気のいいお兄さん的性格は、どう考えても暖系色だ。にんじん狂なところは言うまでもなく、オレンジ味がかった綺麗な金髪は夕方の光に当たると本当に綺麗だ。

「ん?どうした、アリス?」

 じーっとエリオットを見つめていたら、不思議そうに返された。夕陽に反射してキラキラと輝く金髪に、不釣合いにひょっこり覗いたウサギ耳もちょっと傾く。

(くっそ~~なんだってこうも可愛いの、こいつ)

 欲望のままにエリオットの耳を引っつかみ、思いっきり堪能したい衝動を何とか堪える。
 アリスは両手を握り締めて自分の手が勝手に暴走しないようにしたまま、首を傾げるエリオットに笑顔で答えた。

「ううん、何でもないわ。ただエリオットの髪って綺麗だな~って」
「え・・・・・・・・・?」

 驚いた、それはもう心底意外だと言わんばかりに目を見開いたエリオットに、今度はアリスが首を傾げる番だった。
 そんなに変なことを言っただろうか?
 双子にはヒヨコ頭だの何だの言われているけれど、エリオットの人工では作れなそうな見事な色もふわふわした毛質も綺麗としか言いようがない。十人中九人はアリスと同じ意見を口にするはずだろうに、どうして驚かれるのか。

「エリオット?」
「あ・・・・・・・いや、悪い。ちょっと驚いちまって・・・・・・・・」
「私、何かおかしなことでも言っちゃったかしら?」

 事実を言っただけだと思うんだけど。そう言うと、エリオットは少し顔を赤く染めて照れたような表情をした。
 大の男がやると気持ち悪いとしか思えない乙女のような行動も、エリオットがやると可愛く見えてくるから全く不思議だ。

「髪が綺麗だんて言われたの、初めてで・・・・・驚いた。そんなもの気にもしてなかったのに、なんか・・・・・・・あんたに褒められたら、すっげー嬉しくなってさ。・・・・・・・ははっ、なんか照れちまうな、こういうの!」

 そうと曖昧な返事を返しつつ、アリスは本日二度目の「耳引っ張りたい衝動」を辛うじて抑えこむ。

(だから、いちいちいちいち可愛すぎるのよ、あんたは!!!見るな、私・・・・・・・耳を・・・・・耳を見たら負けよ!!)

 自分の欲望と必死で戦っていたアリスは、体1つ分空いた距離にいたエリオットが近づいたことに気がつかなかった。
 さらりと長い髪を掬い上げられたところで我に返ると、いつの間にか近くにいた長身のウサギに今度はアリスが目を見開く。


「俺も、アリスの髪好きだぜ!」


 いや、好きだとは言ってないんだけど。
 確かにエリオットの髪は綺麗だし、好きかと聞かれれば好きな方にベクトルは傾くけれど。そうアリスが心の中でツッコミをいれていることも知らず、エリオットは彼女の長い髪を楽しむようにゆっくりなぜる。
 大きくて硬い、だけど優しい手に頭をなでてもらっているような感覚に、アリスは気持ちよさそうに瞳を閉じた。誰かに頭をなでてもらうことが、こんなに気持ちいいことを随分長いこと忘れていた気がする。

「サラサラして、綺麗で・・・・・・・・・いい匂いがする」

 ちゅっという音と、おでこに感じた柔らかい感触に、アリスはぱっと目を開ける。
 視界に入ったのは、オレンジ色の空を背景に、息のかかりそうな距離で覗き込んでくる、無邪気な笑顔。


「あんたが好きだぜ。大好きだ!」


 その後、無言で両耳を容赦なく引っ張られたエリオットの悲痛な悲鳴が、帽子屋屋敷の庭に響き渡った。

 痛い痛い、なんだよと半ば涙目で叫ぶエリオットに顔を背けたまま。
 今が夕方で本当によかった、なんて思いながら、アリスが熱くなった頬をどうしようか悩んでいることを。

 オレンジの似合うウサギさんは、知らないのだ。





End.
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