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「QuinRose」
アリスシリーズ

イメージカラーver.ピンク(ハートの国、ボリアリ)

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 当たり前になったものがある。
 ふとした時に擦り寄ってくる体温、何気なく腕に巻きついてくる尻尾、ゴロゴロと甘えた音。
 そして。

(・・・・・・・・慣れって本当に怖いわ)

 視線を横に向けた途端飛び込んでくるピンクに、アリスはしみじみと溜息をつく。
 優しさや淡さを感じさせるようなピンクではなく、目が痛くなるようなドぎついピンク。
 こんな派手な色をした猫(一応人間の姿はしているけれど)に慣れるなんて、予想外もいいところだ。この色が隣にいないと落ち着かなささえ感じる自分がいることに、不本意ながらもアリス自身感づいていた。

「私、本当はもっと落ち着いた色が好きなんだけどな・・・・・・・・」

 思わず零れた呟きに、ボリスの耳がピクッと動く。
 金色の瞳をきょとんと瞬かせ、不思議そうにアリスを覗き込んでくる姿は猫そのもので、不覚ながらもすごく可愛いじゃないかとアリスは一瞬よろめいた。

「落ち着いた色・・・・・って、例えばこんな感じ?」

 好奇心を宿らせた表情のまま、くいっとボリスがエプロンドレスの裾を引っ張る。

「まあ、そうね。淡い感じが好きか。」
「ふうん。俺はもっとハッキリした色が好きだな~」
「言われなくても、そんな常にどピンクな人の好きな色はよっっっっっくわかってるわ」
「・・・・・・・・・だから、ピンクな人はやめてってば・・・・・・・」
「事実でしょ。ボリスにぴったりな色よね、本当」

 黒とか金もボリスは気に入っているみたいだが、実際ボリスと言えばピンクだ。誰に聞いてもそう答えるに違いない。
 どうやら本人に自覚はないらしく、心底不思議そうに首を傾げている。

「ピッタリって・・・・・・・どこらへんが?」
「そうね・・・・・・・・なんていうか・・・・・・・・エロい
「ひど・・・・・・・こんなに誠実な猫つかまえて、エロいはないだろー」
「誠実な猫はこんなことしない」

 この上なくキッパリと言い切り、アリスはさり気なくスカートの下に忍び込み始めていた手を叩いた。
 さっき可愛らしく首を傾げてスカートの裾を引っ張っていたと思えば、全く油断も隙もない。

「ちぇ・・・・・・・なんだよー、アリスはこの色嫌いなの?」
「別に嫌いとは言ってないでしょ。ただちょっと・・・・・そうね、苦手なのかも・・・・・・・」
「嫌いじゃないなら、好きになってよ」

 言いよどむアリスとの距離をするりと詰め、ボリスが覗き込んでくる。
 不思議そうに、あるいはちょっと拗ねたようにしていたかと思えば、今は何かを思いついたような悪戯っぽい視線を向けてくる。ころころと変わるそういうボリスの態度に困惑することも多いけれど、こういうところにも慣れてしまった。慣れただけじゃなく、好意すら感じるほどに。


「ね、好きになってよ。俺の全部に慣れて、もっともっと・・・・・俺のこと好きになって?」


 そう言い終わるか終わらないかのうちに、ボリスはアリスの唇を奪った。
 初めだけ優しく、どんどん深くなっていくキスにアリスは思考すら奪われる感覚に陥る。慣れた派手な色に、頭の中まで支配される気分になってくる。


「・・・・・・・・・・俺だけの色に、染めたいな」


 ペロリと艶かしく唇を舐めあげて呟いたボリスに、よく言うとアリスは少しだけ笑った。
 金色の目を瞬かせ、再び不思議そうに顔をあげた恋人に向かって、今度はアリスからキスをおくった。


「もうとっくに染められてるわよ」


 好きだと戸惑いもなく言えてしまうくらいに。

 ボリスになら何をされてもいいと言えるくらいに。



 ―――私の頭も大概ピンク色だわ



 そんなことを思っても、目の前で本当に嬉しそうな顔をするピンクな猫に、アリスも自然と笑顔になる。
 もう一度とばかりに重ねられた唇は、なかなか離れることはなかった。





End.
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